農業の学校と土について

2012年から関わっているアグリイノベーション大学校(初期はマイファームアカデミーという名前でした)。関わり始めてから早くも5年以上経ちました。

関わり始めたっきっかけは、マイファーム代表の西辻一真さんからFacebookのメッセンジャーでメッセージをもらったことからでした。(ほんとにこんなメッセージが!びっくりしました)

はじめまして、マイファームの西辻と申します。もしかして友達かも?のところに出てこられてクリックしてみたら私とかなり近い感覚をお持ちで
土についても私よりもくわしい!と思い興味を持たせていただき、メールを送らせていただきました。

西辻さんは当時から有名な農業ベンチャー(株式会社マイファーム)の社長で、一つ上の同世代で、すごい人なんだろうなと思っていたのでよく知っていたので、会って話をして、農業の学校をやっていて、それをこういう形にしていきたいという想いを聞き、面白そうだから関わりたい!ということですぐに講師として関わる事になりました。

思えば、当時はまだ入学する学生も少なく、会場も決まった場所がなく、という状態でしたが、当時から貸し農園の次は人を育てる学校。その次は…。と思い描いていたビジョンがあり、入学する生徒さんが増えた今から考えると西辻さんが描いてた通りになってるな。改めてそう思います。

仕事で農業に関係する人と話をしていていつも驚くのは、土について知る機会、勉強する機会がほとんどないこと。たとえ勉強していても学問としての土壌学で、自分の土地の土がどう云う状態で、どうすれば良くなっていくか、作物の栽培を続けていくためにどうすればいいか、どんな技術があるかなど、ほとんど触れられる機会がありません。
農業高校、農業大学、景観や園芸などの大学院。どのカリキュラムの中にも土は入っていない。

そんな中、アグリイノベーション大学校は、最初から土壌についての座学的な知識(土壌学)から土をどう改良していくかという技術。土の状態を診断する方法など、これを受けるだけでマスターするというものではありませんが、導入としては十分知るきっかけになるプログラムを組んでくれてます。

農業において土は誰もが大切だと思っています。慣行農業(一般的な栽培)から有機農業、自然農法など、どんな形の農業でもそれは同じです。

有機農業と慣行農業は大体相反するもの「有機VS慣行」というポジションを取ってしまいます。
これは学校でも毎回伝えることですが、土を良くしていくことのメリットは、有機でも慣行でもどちらの農業においても必要とされることです。
そして土の機能が高まり、状態が良くなっていけば、病害虫のコントロールから、干ばつや洪水時の緩衝など、様々な機能を持つことができるようになります。

これから農業を志す人に伝える機会として、貴重な機会をもらっています。
またアグリイノベーション大学校で伝えていることなどもコラムや土の管理についてなどのコーナーで少しずつ書いていければと思っています。

アグリイノベーション大学校
https://agri-innovation.jp