なぜ公共空間に木をうえているのか。


何年も前から公共空間(公園、駅前、街路樹、公共施設周辺など)の植物が弱ったり、本来のサイズではなかったり、ぶつ切りされていたりするのを目にして来ました。当然そんな場所は土についても考えられておらず、残さの管理(大体ゴミとして落ち葉を捨てる)などずっと気になりつつ、何もできずにいました。


ただ解決の方法はずっと考えていましたし、やる時が来れば、より低予算でその場所が機能的に(より快適に過ごせる場所として
)維持できるように対策できると思っていました。

2016年に参加したマチヅカイ大学(姫路市が主催するまちづくりの勉強会。参加者同士のネットワークをつくり、担い手になる人の発掘やサポーターを増やすことが目的。)に一市民として参加したことがきっかけでした。
その勉強会の中で、これをすればまちが変わると思うこととして、いつも考えてたことをいくつか出して、その中から実際にやってみようとなったのが、JR姫路駅前のキャッスルガーデンの枯れかけていた植物(ソヨゴ)の植栽ますでした。

これまでも市民が道路沿いなどで花を植えたり、業者の人達が樹木を植えたりして緑化をしている様子は色んな所で見てきましたが、市民のボランティアの人たちが植える花壇は年に何度も植え替える一年草の植物。
これは夏に雨が多く気温も高くなる日本の気候にはあっていないから、雑草の対策や、水やりなど、手間がかかりすぎて大変で、誰かが常に世話をし続けれなければ維持することができません。この形が緑化のスタンダードになってしまうと、ポット苗の生産者は喜ぶかもしれませんが、緑の総量が増えると言うより一時的に貼り付けた緑が増えただけであり、何より年に何度も植え替えしていると土が痩せる速度が早くなり、花も育たたなくなります。

また、公共の場所には樹木が植えられることは多くありますが、殆どの場合が「この通りはハナミズキ」、「この通りはクスノキ」といったように、画一的な樹木が植えられています。

JR姫路駅前は再開発後、コンセプトやデザイン、シンボルとしての城を駅から真っ直ぐつなぐなど、今の再開発が終わった姿はとても好きで良いと思いますが、植えられた植物は、城に向かっていく間にはケヤキ、コブシ、アメリカフウ、シマトネリコの4種類。

アメリカフウは名前の通り、北アメリカ原産。シマトネリコは東アジア原産の常緑樹。両方共使いやすいかもしれませんが、ハード整備で、城を参考に、鉄、木、石を使った整備をするなど、意味がある設計をされているのに、植物に関しては特に関連性もなく植えられているのが残念だと思っていました。