地方都市で建築家ができること:前田圭介さん(建築家)


兵庫県建築士会姫路支部 主催の平成30年度の建築家講演会が姫路であり、lyhtyの黒木さんから誘われて参加してきました。毎年?企画されているようですが、案内を見ることがなく、あまり行けていませんでした。

講師は広島県福山市に事務所を持つ前田圭介さん(UID)。
建築雑誌で良く見ていたのと、造園家の荻野寿也さんとよく一緒に仕事をされているようで、荻野さんの作品が取り上げられるのでよく見ていたので、話を聞いてみたいなと思い参加してきました。

作品を雑誌などで見たことがあるだけで、前田さん本人の話を聞くのは初めてですが、思っていた印象と全く違っていました。取り組まれている仕事の話も、思っていた作品をつくる建築家というイメージではなく、「まちづくりと建築 郷土の根となる建築とは」という講演タイトル通り、なぜ広島県福山市で仕事をしているか、福山市にどんなことができるかということを考えていくつものプロジェクトをされているのに驚きました。

案内にある写真は「とおり町street garden」という人口47万人の福山市の古いアーケードのついた商店街を地元の人達の合意形成を取りながら何年もかけて写真の様に変えたプロジェクトのものですが、このプロジェクトを含め、いくつかはボランティア?に近いような仕事では?と思うようなものが多くありました。

建築家のちからを使って街並みや人の暮らし方、商店街を活性化する。様々なことが実現できる。なかなか他に例は少ないかもしれません。
これは建築家だけに言えることではないかもしれませんが、東京等の都市に人が集まって東京中心に色んな作品をつくる人たちが出てくるだけでなく、地方に才能がある人が残り、それで地方を良くしていく。そんな良い実例の一つを聞くことができました。

ただ、地方でいきなりほかから注目されるようなことを実現できるかというと、それも難しい気がしますが…。
それだけの経験や能力がある人がどう地方に残るか、戻ってきたいと思えるか。 難しそうです。。。

前田さんと同じように自分の力で少しずつ自分の住む街を良く変えていくような取り組みしていきたいですね。

建築知識 2018年7月号(378号)
町×apartment p38~39