投稿者「西山雄太」のアーカイブ

植物の手入れ講座:Parland Coffee 兵庫県姫路市

5月9日にparland coffeeで緑の手入れ講座をやります。
冬のあいだからずっと手入れはワークショップのときにやろうと思いいつの間にやら春になり。新緑の季節…。
実際に植えている植物を使って手入れのしかたを教えます。
パーランドの投稿にあるように、最近、樹木の深植えを直す仕事をおそらく日本で一番している?のでその違いが見えるようになりました。
これまで植えたものでも同じ問題がきっとあるはず。これはちゃんと記録してブログなどでも書かないといけないですね。

日時:5月9日(水)10時半〜12時頃まで
場所:parland coffee 兵庫県姫路市伊伝居6
参加費:1,000円
ご希望の方は お問い合わせからメッセージお願いします。

大きな木を育てること

大きな木を育てることは難しいことではありません。土の状態次第で樹木はそれぞれが伸び
たい高さに育ちます。しかし人が暮らす街中で育つ樹木すべてが大きく育てばいいかという
とそうではありません。それぞれの木の特性を判断しながら、大きくできないものは小さい
ものに変える。また小さくコントロールするために、適正に樹形を整えながら切っていく。
そんな剪定がされていれば、大きくなくてもきれいな町並みにもつながると思います。

大きな木を育てていくための課題が3つあります。
1、電線
2,樹木の間隔
3,落ち葉

電線は大きな木を育てる際に制限になります。ただ、電線の位置次第で低すぎなければ電線 を避けながら、その木本来の形をのびのびと育てることも可能です。あまりに電線との距離 がない場合は難しいので、このような場所は植えられている樹種が適性でないのかもしれま せん。電線がある場合は選ぶ樹種は考えなくてはなりません。ケヤキは最大で20m超になり ます。街路樹として植えられると、電線問題に当たることは間違いないでしょう。姫路市な いで最近良く植えられるハナミズキは5m~というサイズです。植える前からこれはわかることなので適正な場所に適正な樹木を選ぶことは必要です

共著での本出版:農業技術の教科書

2017年1月になりますが、農業技術の教科書という農業技術の本が出版されました。
私が土の項目を共著で書いております。
農業の基礎的な知識を身につけるのに最適だと思います。
海外で農業に関わる方には英語訳もついているため役立つのではないかと思います。
有機農業の学校アグリイノベーション大学校の教科書として使われています。

ちなみに表紙の手は講演や講義などでよく使う、私の手です。

農業技術の教科書 Textbook of Agricultural Science and Technology

著者 《監修・編集》
 アグリイノベーション大学校 技術顧問:西村和雄・山下一穂
《執筆》
 西辻一真(にしつじ かずま/アグリイノベーション大学校 学長、(株)マイファーム代表取締役)、石原 北斗(いしはら ほくと/アグリイノベーション大学校 専任講師)、磯川 麻里(いそがわ まり/アグリイノベーション大学校専任講師)、西山 雄太(にしやま ゆうた/アグリイノベーション大学校 講師。リビングソイル研究所代表)

傷んだ樹木の回復:ソヨゴの例

植えた木が弱っている
植栽後6年ほどたって衰退した常緑樹のソヨゴ。樹高5メートルほどのサイズですが、植えられてから育つよりも衰退してきており、葉の量は少なく、特に上の方に行くほど枯れ枝が多い。
見上げた写真:上の方は葉が少ない。

<弱っている原因は水じゃない>
このように衰退してきている樹木は弱っているからと言って水を与えても回復しない。水切れで弱っている様子ではない。木が弱っている場合、造園屋さんに聞いても大体返ってくる対策案は「水が肥料」。今までの自分自身のケースでは水と肥料で弱っていたケースは少ない。もっと深いところに問題があります。

上から枯れ下がってきているものは大抵根に問題があります。根に問題があるということは土の問題。
土を確認します。細根がしっかり根元にも出ていますが、これは幹からの発根。
このケースの場合は深植えが問題でした。
あまりにも深くうわっていたので一度掘り上げて再度植え直します。

<深植えはいいことなし>
これまで見た樹木で、深植えされた樹木はもれなくどれも衰退してます。特に弱いのはよく自分が使う植物であれば、コナラ、モミジ。コナラは幹からの発根などほとんどしないようで、すぐに衰退して枯れてしまいます。傷み方も激しいものが多い。モミジも生育が悪く枝先が詰まったような生育になります。

逆にまずまず強いのは、アオダモ、ソヨゴ、ヤマザクラ。アオダモやヤマザクラはあまり痛みは出ませんが、ソヨゴは耐えるけど、少しずつ弱っていきます。
深植えはどの植物にも良いことはないですが、弱っている植物で割りと多いケースです。

<樹勢回復の方法>
樹勢の回復の方法についてですが、少しの深植えで、土を削って直せるものもあれば深すぎた場合は、
一度掘り上げて再度植え直す必要があります。土壌改良して、もともとのライン、根鉢の土のラインが地表に来るように直して上げれば翌年には樹勢が回復します。
今回のソヨゴもまたその後の様子を追記していきます。

植物アレルギーの原因考察:落ち葉

落ち葉はやっかいもの?
落ち葉は常に問題視されていて、植物が好きな人であっても近隣の人を気にしないといけないですし、大きな樹木がある地域に新しく家を建てた方で、落ち葉で樋が詰まるし、邪魔だから切りたい。と言われたこともあります。
落ち葉は問題の発生源で厄介者という印象を持たれています。秋の落葉期以前にバッサリ街路樹や公園の樹木が切られている様子も毎年のように見かけます。越境して入ってくる落ち葉はゴミを近隣から捨てられているのと同じように感じる方もいるようです。

境界なく、近隣の樹木の枝がせり出てきて重なり合う位のほうが景色として作りやすいので助かりますが、今の現状ですと、それほど伸びない木を植えてもお隣から落ち葉が落ちるからやめてほしいと取りやめになったり、セットバックして植えるようになったりするなど、これまで落ち葉トラブルを仕事の中で何度も経験してきました。

木を植える場合も、落ち葉が落ちない木を植えてほしいと言われることもあります。落葉樹は落ち葉が落ちて、常緑樹は落ちないと思われることが多いようです。
このように落ち葉は今相当に嫌われており、大きな木になれば増える落ち葉は木を育てる障害となっています。

・落ち葉とうまく付き合うには。
幾つかの考え方が必要。
大きな木が育つことでエリア価値が上がる実例はいくつもあるでしょう。
御堂筋のイチョウ並木、表参道のケヤキ並木、出雲の黒松並木。仙台のケヤキ並木
不動産価値の例を上げると海外では緑に1ドルの投資をすれば5ドルのリターンがあると言われています。大きな樹木や、みどりが豊かなパブリックスペースがあれば、不動産価値が上がる。だからこそ変な切り方をせず育てていく。経済合理性に成り立っての高木なのかもしれません。

落ち葉のはたしてくれる役割
そういった背景を踏まえて、落ち葉のデメリットだけではく、樹木がそこで育つ価値も考えなければ行けないでしょう。公園であれば、緑陰をつくる。視線を柔らかく隠す。雨水涵養。土壌侵食防止。洪水緩和。居心地の良さ。使える季節を長くする。何もない更地だと、夏はあつすぎる。温かい冬の日中も眩しすぎる。ちょうど落葉した樹木の影が柔らかいくらいを求める。

なぜ竹ぼうきで人が掃くのか?
まずは大きな樹木が多い場所は、手作業ではなく機械化して作業の効率を上げる必要がある。何故か、大きな道沿いであっても、掃除はシルバー人材センターの方々が人海戦術で行っているが、落葉期がわかるので、その季節だけでも落ち葉などの集積は機械化すれば良いでしょう。

落ち葉は年中落ちるのか?
落ち葉の掃除は大変かもしれませんが、年中あるわけではありません。春から秋までは緑が茂り、冬前に落ち、落ちたあとは葉がない状態の佇まい。落ち葉だけを考えると1年に1ヶ月だけの間のことしか考えていないと言える。木々が私たちに提供してくれるものは残りの11ヶ月はもしかしたら落ち葉に困る人でもポジティブに感じているかもしれません。
私たちの日常の生活でも、大変なものを自動化していくととはAIや自動運転などいま研究開発が進められている分野では、かつて掃除機や洗濯機が登場した頃のように大きな変化を暮らしに与えてくれるかもしれません。
仕事もAIに奪われる論もありますが、AIに置き換えて余った時間があるのであれば豊かに暮らす。気持ちのいいところで時間を過ごすなど。これまでの生き方と違った世界がより求められるのではないでしょうか。効率化はAIには勝てないかもしれませんが、非効率なのになぜこんなことを求めるのか。暮らしの豊かさや街の景観。豊かな公共空間。そんな価値観をこれから育むためにもそのシンボルにもなる大きな木が育つ。町や人がそんな心の余裕を持てれ良いなと思います。

住まいの環境デザインアワード 優秀賞

建築関係者向けの人と環境と住空間デザインの真の融合というコンセプトのアワード

住まいの環境デザインアワード  優秀賞 
株式会社 山弘 
設計:三渡眞介+中村将之+築山大祐+福本遼/山弘
しそう杉の家ー兵庫県播磨地域における里山の循環型住居システム

昨年植栽のやり直しをしたS様宅が審査の対象となり、株式会社ヤマヒロのコンセプト全体が評価されての住まいの環境デザインアワード受賞です。
若手建築士の登竜門の賞の上位に初めて工務店が入り込んだので、革命的という声もあるようです。
ウッドデッキをよく使うお宅で外と中とのつながりがとても良い住宅です。 植物の移植、植え替え、新植など、今後10年を考えてより外の豊かさが開口部から取り込めるように、庭の部分を作り直しました。

以下はコメント抜粋↓

兵庫県西部を産地とする宍粟(しそう)杉を用いた里山循環型住宅システムを構築し、パッシブデザインによる「しそう杉の家」を展開している。地元の林業・製材業を再生しつつ、質の高い住宅を提供する、地域工務店ならではの取り組みが見られる。

まちなか広場賞 大賞受賞: 姫路駅北にぎわい交流広場

2017年度に一般社団法人国土政策研究会 公共空間の「質」研究部会 まちなか広場賞審査会が主催するまちなか広場賞という賞にて、姫路駅北にぎわい交流広場が大賞に選ばれました。

管理の取組についての評価もあり、昨年度の「えきまえ里山」も管理面の評価に繋がったようです。

http://publicplacestudy.org/2017/08/01/【第3回「まちなか広場賞」-受賞結果-発表/

以下ウェブサイトより引用します。

【大賞】姫路駅北にぎわい交流広場(兵庫県姫路市)
【特別賞】品川シーズンテラス(東京都港区)
【特別賞】富士山本宮浅間大社 神田川ふれあい広場(静岡県富士宮市)
【奨励賞】くらす広場(東京都稲城市)
【奨励賞】左近山みんなのにわ(神奈川県横浜市)
【奨励賞】ファーストスクエアガーデン(東京都千代田区)

< 総 評 >
広場が生まれたプロセス自体を最も高く評価しました。当初、市から提示された計画案に対して地元が対案を出し、多様な人々が関わりながら多くの時間と濃密な議論を経てそれが実現されたというプロセスは、広場としての価値に留まらず、都市計画の観点から見ても日本における数少ないアドボカシー・プランニングの実現事例であると言えます。
豊かな日常の利用シーンも、綿密に設計された空間デザインや運営の仕組み、隣接する店舗等の機能との相乗効果によって生み出されていることが理解でき、広場が大いに利用されている状況が街にとっても波及効果を与えている点が素晴らしいと感じます。
このような状況を維持・発展させるための鍵である運営体制がきちんと構築され、豊かな広場のシーンが今後も末永く持続されることを期待します。
(園田 聡:都市コンサルタント[都市デザイン])

駅前広場での取組について発表:ひめじまちなかフォーラム 2018

ひめじまちなかフォーラム2018で昨年度のマチヅカイ大学の取組として、先日実施した姫路駅前広場、キャッスル・ガーデンでの取組の発表を行います。
取り組むことになった経緯から、今後の課題。進め方などの予定です。

日時:平成30年3月2日(金)
時間:18時30分~20時30分
(受付18時00分~)
場所:イーグレひめじ4階
セミナーA室

問合せ:一般社団法人ひとネットワークひめじ 事務局
TEL 079-224-2928