投稿者「西山雄太」のアーカイブ

樹木が傷んだ時の対策:弱った樹木をどう回復させるか

樹木の生育があまり良くない場合の改善方法。
樹木が傷んだ場合、多くの場合「肥料が足りない。水が足りない」と思われて水やりと肥料を与えるのではないでしょうか。

夏場で水が切れることはあっても、樹木が肥料不足で傷んで行くということはあまりありません。
ただ原因不明でだんだん衰退していくのを目にするのは誰もが嫌なことででしょう。

虫、病気、葉が枯れ下がってきたなど様々なケースがありますが、殺虫剤、殺菌剤だけが解決策でもありません。
はりまの杜住宅展示場に植えられている「エクスバリーアザレア(西洋ツツジ)」を例に、改善の仕方を共有します。

植えられているエクスバリーアザレア。

まずはウッドチップや落ち葉などを横に避けます。

スコップで樹木を掘り出します。

苗木の状態からかぶっていた土を剥がします。このあたりは先日紹介したコナラと全く同じです。

本来の根の出ている位置が出てきました。よく見ると根が本来の土のラインより上に出ていたりしますので、それを切り取ります。

ハサミで周辺の根を切り取ります。

そのままこのラインで植え付けます。
簡単ですが、これだけで樹勢が回復します。

ただしこの先に木の周辺の土の環境が悪ければ育たないので、環境づくり、土作りはしておきましょう。
窒素・りん・カリウムが多い必要はありませんが、水はけがよく、水持ちもよく、土壌生物の環境が良い状態。

ソヨゴの生育改善のその後

ソヨゴの生育改善についてのお問い合わせをいただいた内容には、その後の生育はどう改善しているかを見てみたいという記述もありました。

その後がどうなっているかも知っておきたいことですね。

深植えされたソヨゴを移植したり植え直しをすれば樹勢は回復します。
ただ、枝先の方で傷んでしまっていたら、ソヨゴは枝先にまた新しい芽が出て樹形が回復していく事はありません。

樹勢が強いもの(それほど傷んでいないソヨゴ)は、抜いて植え直してもそれ以上進行しませんが、弱ってしまったもので、先に葉が出ていない、もしくは弱々しくしか出ていないものは回復しません。

今回の写真は株式会社ヤマヒロの「はりまの杜住宅展示場」で撮影しています。2017年末から関わり始めて、1年ちょっと。
昨年移植して約1年たった状態です。
まずは5本の太い幹が出ていた5m超のソヨゴの木。直る見込みがない幹が3本だったので、2本を残し3本の幹を切り落としました。
樹勢は弱かったので、そこまで回復はしていません。

ただ、植え直しているので、新しく萌芽しています。元気に育ってくれそうな芽が出ているので、この内の数本を育てて新しい幹に仕立てていく予定です。このように一旦弱ったソヨゴも下から新芽を出して新しい幹を作ってくれます。それをどう仕立てて作っていくかは、植えられている環境によりますが、はりまの杜の場合数本予備のものを残して仕立て直していくところです。

最初の状態

いくつか間引いた後。ここから育てていきます。

ちょうど一年前2018年の写真。移植したばかりのとき。

同じ木の2019年1月11日の様子。主幹の一部が枯れたので切り落としています。
この写真を見ていただければ下の方から新しい枝が順調に育っています。細くてまっすぐ育ったこの枝はもともと深植えされていたときに出ていたものですが順調に育ってくれているので、この枝が次の幹に仕立てていきます。

全景。深植えの影響は枝の出方にも出ています。先のほうでウネウネと曲がった枝。
傷んでいたり、深植えされたものは、こういった枝の出し方をします。

最後にモデルハウス正面のソヨゴ。3本並びでありますがこちらも同じように植え換えていますが、傷みはなく順調に生育しています。
1年間様子を見て、ソヨゴが直るかどうかは、植え直すタイミングの樹勢に大きく影響を受けると言えます。

傷んだ樹木の回復:ソヨゴの例

写真協力:はりまの杜住宅展示場 (株式会社ヤマヒロ)

生育が良いモミジと悪いモミジの違いと対策

昨日、株式会社ヤマヒロのモデルハウス、ハリマチヤに手入れに行きました。
どれも生育は順調。それほど手入れはしていませんが、ほとんど問題ない状態でした。
ちゃんと生育できる環境をつくってあげれば、樹木は傷むことはあまりありません。

特にイロハモミジはとても良い生育をしてくれています。良い生育をしている紅葉の枝。

引っ張って下を向けていますが、健全に生育しているモミジの枝はこのくらい伸びます(今年のびた分)生育が悪いものはあまり伸びないので、剪定で調整する必要があります。

土の状態などは良くても、枝の出方で生育が悪くなるものがあります。
剪定はただ小さくするだけでなく、生育を誘導することも出来ます。
パーランドコーヒーのイロハモミジが生育環境に問題ないのですが、生育がそれほど良くないものがあります。
それを例に剪定の仕方を、まとめてアップしようと思います。

木の植え方:深植えの確認の仕方

ホームページから頂いたお問い合わせで、

年々落葉が進み葉の色も薄くなり、遂に5本の株立ちの一本は立ち枯れてしまいました。
西山様の記事を読んで「深植」が原因ではないか?と考えております
土を削り深植を解消する場合、土を削り下げて行った時に「その基準」となるポイントはどのように判断すれば良いのでしょうか?或は、削りでは不充分で、「植え直し」と判断する「基準」など、どのように判断すべきかご教示下さい。

詳細は省いていますが、以前に書いた記事を読まれてお問い合わせをいただきました。

確かに、実際にどうすれば良いのか、細かいことを書いておかないとわかりにくいと思うので、ここで改めてお問い合わせに対する回答もしておこうと思います。

例としてちょうど今日植えていたコナラを写真に撮りながら植えましたので、これを例にします。
このコナラは深植えではなく最初から問題はなかったのですが、リビングソイル研究所での植え方の順序を追いながら確認の仕方をお伝えしようと思います。

今回は6mサイズのコナラ。通常は麻ひも(紙紐)麻布等は全部外すのですが、外していません。

どの深さが良い位置なのかを探します。今回の場合最初から良い位置だったので確認だけ。側根が横向きに出ている位置を探します。最初から深く植わっていて幹から発根しているものもあるのですが、そこではなく、播種された状態で最初に出た側根のいちを探します。

植えた後。位置の確認の為に改めて土を少し削っています。この後土のラインを整えます。

植え終わり。

今回の例では分かりづらいので、別の機会に深植えの植物を植え直す機会にわかりやすくまとめてみようと思います。

過去の記事より
傷んだ樹木の回復:ソヨゴの例

傷んだ樹木の回復:ソヨゴの例

姫路マチヅカイ大学課外授業@ピオレラボ

今年の秋から始まった姫路マチヅカイ大学2018。
テーマは「まちなかの緑について考えよう」

姫路マチヅカイ大学 -まちなかの緑を考えよう

全6回が終わり、いよいよまちなかでの実践が始まります。
初回の講師から全回に参加して関わってきましたが、参加したいけど平日の夜開催は参加が難しいという声があったので、参加出来なかった方にも関わってもらえるように、日曜のお昼にピオレラボで開催。

12/16 13:30-15:00
「まちなかの緑について考える」
場所:ピオレ姫路 ピオレ2内 ピオレラボ(ジュンク堂エスカレーター前)

ピオレ姫路 てくてくウィーク 姫路駅ビル ワークショップ、展示

ピオレ2にできたピオレラボという店舗。地域に開いたイベントや、店舗を持たない地元の店舗などの紹介など様々な実験店舗。

今回は「てくてくひめじ」主催のてくてくウィークというイベントをピオレラボで開催中(12月11日から12月17日)にリビングソイル研究所も参加しました。

ワークショップと展示をしています。ワークショップは12月11日終了しましたが、展示はてくてくウィーク期間中しています。

普段はこんな感じ。ずいぶんイメージが変わります。普段との雰囲気のギャップが大きくて違いが分かりやすいです。

岐阜県で植栽のリニューアル

岐阜県のひだまりほーむ鷲見製材のモデルハウスの植栽のリニューアルに来ています。本社前と大垣市の総合展示場の2箇所を一週間での予定です。

傷んだ大きなサイズの樹木の植えなおしから

季節の手入れと舗装改善:今道デンタルクリニック

舗装を一部リニューアルしながら、植栽のメンテナンス。

夏の暑い中の作業も2年前。

それから木々も育ってくれています。

東側の大開口部は、外から見える受付(本日定休日のためブラインドがしまっています)

北側の細長い路地には開口部一枚一枚違った景色が治療前、治療中も見えるように植えています。狭い中ながらうまく育ってくれています。

混み合うように植えたので、手入れは必須で、季節ごとの手入れは欠かせませんがきれいに育ってくれています。

設計は最近様々なメディアで拝見する松尾和也さん(建築家)なので、大きな開口部を取りながらも快適な室温を保てるようになっているでしょう。

植栽はこれからも手を入れながら良くなっていきます。興味のある方は歯の治療(メンテナンス)にお立ち寄りください。