投稿者「西山雄太」のアーカイブ

体験農園マイファーム:新規農場の土壌診断

先日、大阪の箕面に新しくできる体験農園マイファームの新農園がオープンするのに状態が悪いので、農園ユーザーさんたちを交えての講座とアドバイスがほしいということで行ってきました。

5月末だったので、あれから3ヶ月弱。アドバイザーの有機農家の芦田さんが言ったとおり以上に頑張ってくださったおかげで、3ヶ月という短期間では十分すぎる違いが作れたと思います。

箕面今宮農園

ビフォーの状態。元水田。上には
畦の向かいには溜池があり、排水が悪い。ここを2ヶ月弱で畑地には難しいですが、出来る限りのことをやってくださったおかげでとてもいい状態になっているはず。あとは農園のユーザーさんが継続して改良に取り組めば悪い状態の農場でもいい状態に変えていくことができます。

作業をやってくれた芦田さんに感謝です。

今回の対策は、元水田を畑に改良する際の良い実例になると思います。同じように真似しようとすると、
必要な機械が多くて個人では真似にくいかと思いますが、また芦田さんに許可もらって、順を追って解説できれば良いかもしれません。

みどりのマネジメントガイドブック

2017年度からの取り組みで、スローソサエティ姫路が主催の姫路版パークマネジメント事業の取り組みや現状をまとめた
みどりのマネジメントガイドブックができました。

もともとはパークマネジメント(公園管理)の新しいあり方を提案するために、自治会として実際の公園で様々な取り組みをすることで
管理がしやすく、楽で費用もかからず、更に公園管理自体がコンテンツになる取組をと始めたものですが、そのまとめとして、
公園だけではなく、「みどり」という切り口でまとめたものとなります。

姫路では2年後に「みどりの基本計画の改訂を控えています。既存の緑の基本計画は、他の市町村と大差なく、姫路を特徴づけるものは
何も入っていません。しかし、自分や周りの人々の協力、マチヅカイ大学、などみどりで他の自治体にはない取組をしていくことができている
今。町並みを変え、住みたい街(暮らしやすい街)にしていくことがあると思っています。
今回のガイドブックは完全なものではなく、まだまだ足りない部分はありますが、改訂を加えながら、公園や街のみどりを考えるための
資料になっていくはずです。

内容は理論編と実践編とに分かれています。
理論編は、兵庫県立大学の赤澤先生と内平先生が公園の効果や、公園による地域課題の解決について、パークマネジメントについて。今後のみどりの
展開に関する課題などを書いて頂いてます。
赤澤先生はランドスケープなど専門。内平先生は地域課題の解決やまちづくりなどが専門。 両者の目から見た現状や可能性などを
ガイドブックを作りながらいろいろと伺いました。そのおかげでより、みどりのまちづくりの可能性を感じています。

みどりのガイドブック理論編
(1)地域課題を解決する公園
(2)新たなみどりの関係者の獲得
(3)みどりの地域戦略の変遷

実践編は
(1)楽しい公園管理のツールをつくる
(2)公園を使うルールをつくる
(3)みどりを見る目を養う
(4)心地いいみどりを身近で探す
(5)みどりのはじめの一歩を踏み出すために
(6)みどりを地域で循環させる
(7)みどりでしなやかな街をつくろう

執筆者(敬称略)
みどりのマネジメントガイドブック編集委員会
赤澤宏樹 (兵庫県立大学自然・環境科学研究所)
内平隆之 (兵庫県立大学 地域創造機構)
米谷啓和(NPO法人スローソサエティ)
西山雄太(リビングソイル研究所)
三浦豊(森の案内人)三浦さんの記事は「三浦豊さんと歩くまちの森」より書き起こし再構成
小畦雅史(小畦雅史建築設計事務所) 挿絵

このガイドブックは無料で配布されています。
場所は姫路の城の西公民館
またリビングソイル研究所でもいくらかストックがありますので、ほしい方はお声がけください。

姫路駅前広場の植物の手入れ

先日、グループメンバーと定期的にやっている駅前広場の植物の手入れを行いました

2年前に植えたところコナラがずいぶん茂っていました。ほとんど剪定をしていなかったので、久々にしてきました。さすがに、ちょっとボサボサだなと思える状態でした。

6月23日の状態

公共空間での取り組みながらの問題もいくつか経験しました。 
数本小さな樹木を勝手にぶつ切りされていました。(管理業者や関係者、市の担当者ではないそうです)
太い枝を切っていたので、剪定ばさみを使ってだと思われますが、コントロールできないことです…。
そんなこともあったし、暑さも厳しかったのにそれほど違和感なく、育ってくれていて良かった。

木々が痛む理由

樹木が痛む理由

深植えされた植物は多くの場合、いたんで上から枯れ下がってくることが多いのですが、軒下など建物によって雨が防がれる環境の場合、酸素量が確保されるからかうまく生育するケースが多いです。

その場合、根はやはり上の方を向いて出ています。
通気の大切さを改めて痛感します。
同じ条件で同じように深植えされた植物(写真はコナラ)は激しくいたんで枯れたり胴吹きだらけになったりします。

植物によって深植えに耐えられるかどうかも違っています。ブナ科の植物(コナラなど)は痛み方が激しく。数年で枯れるものも多くあります。枯れなくても上の方から枯れてきてだんだん小さくなります。

・非常に強い
アオダモ・シマトネリコ・ジューンベリー・アカマツ
・強い
ヤマザクラ
・普通
ソヨゴ
・弱い
コナラ、アベマキ、クヌギ・ガマズミ属の植物(ガマズミ・コバノガマズミ・オトコヨウゾメ・ハクサンボクなど)

強い植物であっても枯れないというだけで正常な生育ができなくなるのは共通しています。

ゆかた祭りのキャッスルガーデン

妻と子どもたちと6月22日〜24日のゆかた祭りの期間中にキャッスルガーデンに行ってみました。
ゆかた祭りは毎年同じ日に開催される祭りで、大勢の人がいて賑わう祭りですが、本来の目的の神社よりも屋台がメイン?になっている姫路のローカルお祭りです。
毎年なのですが、屋台で賑わうのですが、買ったものを食べるところがない。
駅前広場で買ったものを子どもたちに食べさせようと思い、キャッスルガーデンに行くことにしました。

そこはいつもより多い大勢の中高生が集まる場所になっていました。
大人は少なく学生ばかり。不思議な気がしましたが、若い人たちが居心地よく過ごせる場所であるというのは嬉しいことです。植えた植物たちもうまく育ってくれてます。芽吹いてなかったものも芽吹き徐々に緑のボリュームが出てきました。

質の高い公共空間があるというのはほんとに良いですね。

庭を直す仕事@岐阜

先日、岐阜県のひだまりほーむに招かれて、モデルハウスの現状を視察に行ってきました。
以前から話には聞いていたのですが、本社とモデルハウス、それに自社運営のカフェと不動産部門の4つが一つの敷地内にあり、朝からカフェには一般のお客さんが多く出入りされてました。
モデルハウスは入りにくいですが、カフェになると入りやすくなり、雰囲気や居心地を体験できるとなるとモデルハウスよりモデルハウスの機能を果たしているかもしれません。

庭がボロボロになっているから、どうにか直せないものかと尋ねられ、モデルハウスが4棟あるので、それをまず見てどうすればいいかアドバイスがほしいということだったので、行って見てきました。

施工は現地の造園屋さんがされたらしいのですが、確かに植えいたんでいるもの、育っていないもの、手入れがあまり良くできていないもの、様々な理由でもったいない現状になっていました。

現状見てみると、植え直したほうが良いもの。植え替えたほうが良いものなども多く、すぐにはできなさそうなものばかり。10月にまた泊まり込みで1週間ほどかけて直していこうと思っています。

ひだまりほーむさんでもやはり庭は困ることが多いようで、任せられる人がいないようです。これは全国の工務店が同じことになやんでいるのではないかと思います。岐阜までは遠いので、毎回新築の庭をやりに行くわけには行かないので、ここでは低予算で提案できる低予算の植栽の提案もしようかと思っています。

ひだまりの森 岐阜展示場 
ここが本社。カフェ併設

ひだまりの森 大垣展示場

ひだまりの森 各務原展示場

伝統を今の時代に合わせていく

先日の富山での木の家づくりサミットの際に、富山市の八尾という昔ながらの町並みを保全している地域にツアーで案内していただきました。

工務店の方々と一緒のツアーだったので、町並み、その地域の建築がメインのツアー。

サミットのプログラムでも八尾の地域紹介や取り組みされている方の話もあったので、ある程度の背景を知ってから行く事になりましたが、ここもなかなか面白い場所でした。

昔ながらの町並みを保存しようという取り組みは全国でも数多くあると思いますが、八尾は風の盆という祭り期間中3日間は24万人の人が来て動けない位になるそうですし、その祭りの雰囲気もものすごく良いそうですが、その時期以外は観光客の方はほとんど来ないそうです。

確かに町並みは古い家が立ち並び、電線も建物の裏にあるので、表側は石畳の通りに町家が立ち並ぶ場所でした。ただやはり町家の維持は住民の方には負担になるようで、空き家ができて、潰され駐車場になった場所、雰囲気の違う家が建った場所がありました。

また当日は案内頂いていた参加者のメンバー以外はほとんど観光客らしき姿は見えず、聞いてみても、普段はほとんどいないそうです。
祭りの3日間だけに集中するのはもったいないのですが、町並みだけというのは観光に来るモチベーションにならないかもしれない。
歩いていても食事できそうな店が蕎麦屋さんが1件(裏にもあるそうなのでもう1件)、お店はお土産物屋さんや酒屋さんがあった位でほとんどなし。

1件だけ若い女性が女将?をされていた「越中八尾ベースOYATSU」という宿とカフェが併設の場所だけは常設で営業されている新しい施設でした。
リノベーションした古民家「蔵)で宿泊ができる施設でしたが、こういった施設が新しく町中にできることの大切さは1件しかないのですごく浮き上がって見えました。

伝統があるだけでは、今の人には響かないものが増えてます。伝統といって自分たちのあり方ややり方を変えないのではなく、新しい風を外から入れて、今の人や暮らし、考え方に合わせて変化させていけば、伝統産業や技術が新しく息を吹き返す。そんな例が多いように思います。
イノベーションを起こすことは、そんな大掛かりなことでもないかもしれません。すでに一度うまく行った実例があれば、それを時代に合わせていけば小さなイノベーションになって業界が息を吹き返すような気がします。

庭に携わることが増えて最近驚いたことは、地域名+庭と入れて検索して出て来るのは外構屋さんばかりということ。
コンクリート・タイル・樹脂・アルミなどの既成品を中心に使うところばかり。

庭という検索ワードで造園業が出てこないのは衝撃でしたが、これも同じことで、今の人達が庭を求めていないのではなく、今の人の考え方や暮らしに合わせれば、変わるんじゃないかなと思います。土があるのが嫌なのではなく、土があると面倒なことが起こるのが嫌。だったらそれをできるだけなくすことができれば固めて閉ざしてしまうスペースに土を残して植物を植える事もできるんじゃないかと思います。

樹木のサイズと歴史

地球の会サミットに参加して、会議が終わった日から翌日とオプションツアーにも参加しました。

はじめての富山で感じたことは
1件1件の家に植えられている樹木のサイズが大きい。屋敷林の文化があるからかもしれませんが、10メートル超えのものが、ぶつ切りされることなく、育ってる様子を町中のいたるところで見ました。
新しい住まいにはないかもしれませんが、昔からの伝統的な屋敷林文化は今も息づいているようです。

その感覚があるからか街路樹も大きく育っているものが多くありました。
全体的に樹木を育てることに抵抗がひくいの?かもしれません。
コンパクトシティで世界的に注目を浴びる富山市の街を見る時間は短かったのですが、町並みはどんどんきれいになっているようなふうに感じました。 ただ、行政の力が大きいのか、個人の店や個人の力はそれほど今回の滞在では感じませんでした。