建築家の自邸 庭の植えかえ:姫路市・S邸

40年以上前に建てられた建築家の自邸。
今は空いている棟1棟と、住まわれている建物に挟まれた中庭は使われないまま、毎年の剪定だけがされている状態でした。
住まわれていない方の棟には、大谷石のテラスが作られていました。40年前なので大谷石は劣化しているところもありましたが、ここがもう少し使えるようになれば、気候のいいときには外で友達とお茶を楽しむことができる場所になりそうでした。
建物と新しく植えた樹木に日射を和らげる寒冷紗をかけるのと、木陰があるので、真夏の暑い時期以外は外が使いやすくなりました。
今回は農業などで使われる50%以上の日射遮蔽率の寒冷紗をつけています。
劣化が早いのでつけっぱなしだと2年もするとボロボロになってしまいますが、使わないときに取り外すことができれば、もう少し長く使えるはずです。コストも抑えることができるのと何より軽く、穴が空いているので強風にも強く、色を選べば見た目上もそれほど邪魔にはならないです。
作り変えてからすぐに何度も友人とお茶の時間を楽しまれたそうです。
使っていなかったものが使われるようになることが一番うれしい成果です。