質問:堆肥や緑肥の代わりに雑草をすき込むのはどうでしょうか?

質問:土壌改良の効果を期待して雑草をすき込むのは、堆肥や緑肥の代わりになるでしょうか?

A: 雑草も有機物ですし、根を土の中に入れていくという点では緑肥と同じです。その意味で土壌改良効果はあります。

ただ、有機物であればどんなサイズでも、どんなものでも同じではありません。
冬から春にかけて育つ雑草(ホトケノザ、ナズナ、オオイヌノフグリなど)は柔らかく小さな雑草なので、いくら育っても乾燥してしまうと返って来る有機物量は少ないです。例えばそれらの雑草が薄っすら農地を覆うぐらいのタイミングですき込んだとしても、
返って来る有機物量は少ないです。
緑肥・カバークロップとして種を撒いてあえて植物を育てる理由があります。
雑草と違い、生育や状態を想定できるので、次の作付けや、土の状態を改良していくためにこのタイミングですき込むなどをコントロールできるようになります。
例えば、ライ麦を秋に撒いて春まで育てると一面2メートル近いサイズの植物に覆われます。このような量の有機物をその季節の雑草で代替することはできません。