樹木の生育があまり良くない場合の改善方法。
樹木が傷んだ場合、多くの場合「肥料が足りない。水が足りない」と思われて水やりと肥料を与えるのではないでしょうか。
夏場で水が切れることはあっても、樹木が肥料不足で傷んで行くということはあまりありません。
ただ原因不明でだんだん衰退していくのを目にするのは誰もが嫌なことででしょう。
虫、病気、葉が枯れ下がってきたなど様々なケースがありますが、殺虫剤、殺菌剤だけが解決策でもありません。
はりまの杜住宅展示場に植えられている「エクスバリーアザレア(西洋ツツジ)」を例に、改善の仕方を共有します。
植えられているエクスバリーアザレア。
まずはウッドチップや落ち葉などを横に避けます。
スコップで樹木を掘り出します。
苗木の状態からかぶっていた土を剥がします。このあたりは先日紹介したコナラと全く同じです。
本来の根の出ている位置が出てきました。よく見ると根が本来の土のラインより上に出ていたりしますので、それを切り取ります。
ハサミで周辺の根を切り取ります。
そのままこのラインで植え付けます。
簡単ですが、これだけで樹勢が回復します。
ただしこの先に木の周辺の土の環境が悪ければ育たないので、環境づくり、土作りはしておきましょう。
窒素・りん・カリウムが多い必要はありませんが、水はけがよく、水持ちもよく、土壌生物の環境が良い状態。