山の整備:セトレハイランドヴィラ 景色をつくる山の整備

2020年冬に植栽や手入れなどをした姫路市内のホテルセトレハイランドヴィラで山の整備の依頼がありました。
課題:
山の上からの見晴らしが良いホテル。ウェディングのパーティーなどで景色が開けていることが重要ですが、山の木々が大きくなり、景色が閉じてきた。
2年に1度は他の事業者の方に外注してい手入れをしてきていましたが、その場しのぎのぶつ切り剪定をしていただけだったため、すぐにもとに戻ってしまっていた。
10年以上の樹木の生育を考えた手入れをすれば、山の木々もきれいに、景色も開きながら、手入れの頻度や費用を抑えることができるはずです。
2021年6月8日から10日。
庭での剪定に近いことを山の高木でやるために、高木に登って伐採などができる専門家と協働することにしました。
以前からつながりがあった雲霧ツリーサービスの重本さんに依頼。
普段の伐採では切る位置や、切る樹木などが随分違うそうなので、山としてきれいでかつ樹木の多様性が残りながら、次の新しい後継樹が出てくる環境づくりをしています。
第一弾の今回の手入れで、今後の手入れは随分楽になったはずです。



2021年8月23日。
引き続き他の場所の整備依頼があり、現地確認に向かう。
前回の整備から2ヶ月経過。きれいに維持。想定通りの生育状態でした。

 

 

2022年2月8日~10日

 

前回大きく山の手入れをした結果、想定通りコントロールされています。

今回はこれまではさわっていなかった奥の部分にサウナを作りたいということで、サウナからの景色をつくるために奥も含めてさわる事になりました。

 

今回もただただ伐採して景色を開くのではなく、山の機能を高めて今後も安定して山の植生が再生していくように、見晴らしが良いだけではなく、高いところから見下ろしても山の緑自体もきれいに見えるように、考えての手入れを施しました。

自然環境は手の入れ方で、その後の経過は大きく変わります。ちゃんとさわればある程度想定どおりのコントロールができ、植物にとっても良い状態をつくることができます。

人にとっても大変さを減らし、コストも削減できる技術はある程度可能だということがセトレでのプロジェクトで改めて感じます。

 

 

最終的に開けたサウナ近くからの視点

 

こちらはセトレハイランドヴィラの写真をお借りしています。サウナを設置した後のイメージ。