雨庭をつくる
兵庫県理人と自然の博物館、兵庫県立大学の高田知紀先生から、人と自然の博物館の一部に雨庭をつくるをプロセスを一般公募してセミナーとして開催したい。その中の一コマ雨庭の土づくりというテーマを入れたいので協力してほしいと依頼を受けて打合せに行ってきあmした。
雨庭は雨水を排水口に直接流してしまうのではなく、あえて溜まる場所を作ってできる限り土に浸透させるというグリーンインフラ的な考え方の庭造り。
小さなスペースを作るということかと思って行ってみると想像より遥かに広いスペース。アスファルト面の水がすべて植栽スペースに集まるように勾配が取られています。
写真では奥に向かって勾配が取られています。
地域性種苗を使った雨庭
打合せ中に知ったのですが、人と自然の博物館には地域性種苗(地域の植物を使った苗木)を調査研究されている橋本佳延さんがおられて、種集めから播種、育苗までをされていました
人と自然の博物館の地域性種苗は河川の流域の範囲で集める必要があるということでしたので、範囲が狭い。本来はこのくらいが理想ですが、現実的に仕事で使うのは難しい。
今回の人と自然の博物館の植栽ではこちらの種苗を使う予定です。理想的
2022年5月28日
ひとはくセミナー 雨庭の土づくり
庭という切り口での講演やセミナーは実は少なく、資料などもあまり作っていませんでしたので、今回改めて作っていて、近年取り組み続けている、良い土の状態を維持するために土をよくする+その場の植物をしっかり育てるという組み合わせについての説明をしました。
25名ほどの方が参加。 6回セミナーシリーズの3回目
フィールドワークでは実際にどのような流れで話をしたことを実現するかを説明。土の機能を高めながら植物の生育をよくするためには
リビングソイル研究所で作っている堆肥と市販の堆肥の比較と市販の堆肥をうまく使う使い方。
土中の生物環境をどのように作っていくか。
マルチングの重要性。マルチング材の比較(市販のマルチバークと標準的に使っているウッドチップマルチの比較)
土の状態を作ることができれば後は植物を健全に育てるための植物の扱い方について
これだけの広さの雨庭の実験場は希少です。
これからの時代の環境を考えると、継続して関わっていきながら、ここから得られる知見を国内の公共工事に活かすことが大切だと思います。