2023年7月施工
建築設計:松尾設計室
建築施工:株式会社じょぶ
植栽設計・施工:リビングソイル研究所
箕面市では宅地の緑被率の基準が厳しく、必ず一定本数の樹木を植えなければならないという条件でした。このように厳しいエリアは、兵庫県西宮市の風致地区以来久々でした。
3m以上の樹木が2本・1m程度の低木27本以上。芝生という条件が最低条件でした。それ以上の樹木を植える予定だったので問題なくクリアでしたが、これだけの量を植えなければならないというケースは少ないので、地域による違いを実感しました。
町並みや地域環境を考えると、住宅地に緑被率や緑化率の規制がかかることは必要かもしれません。水の浸透や微気候の調整、気温上昇の抑制、生物多様性の保全など、興味がない個人にとっては面倒かもしれませんが、地域全体の環境を考えると必要なこととなっていくでしょう。
1年後の手入れに伺う 2024年7月
2024年7月 植栽後約1年で手入れに伺いました。手入れで伺いながら伺ったらまずお茶でもとゆっくりもてなしていただきました。 もともと庭がある家で暮らしておられましたが、庭があることにネガティブなイメージを持っておられた施主様ですが、話を伺うと外の植物があることにポジティブなイメージを持っていただけるようになり、やってよかったと言う声をいただけました。
箕面市のこのエリアは緑化率の規制があります。他の地域ではそれほど多くない規制ですが、これがあるおかげで町並みも良くなり、夏の周辺の熱環境も改善されます。
何より誰もがやるのが当たり前なので、周辺への気遣いがいらないのが良いですね。
当然気遣いはするのですが、周辺で誰も緑を植えていない環境で一件だけ植えることになると周辺からの意見(クレーム)が出ることもあります。これは住んでみなければ周辺の許容度がわからないので、提案も難しくなります。
夏の暑さや地域の環境のことを考えるとできる限り庭の土を残し、植物を植えるのが当たり前になっていくことが求められる様になるはずです。 行政による規制が良いかと言うと一概に良いとは言えませんが、このような規制が暑さや地域環境、洪水対策などといった意味でも必要になるようになっていくでしょう