樹木の山採り:2019、2020。兵庫県宍粟市

株式会社ヤマヒロの会長からの依頼で、元菖蒲園の樹木の山採りを2年続けて行いました。
もともとヤマヒロが新築の際に庭提案する際に山採りの樹木を使っていたので、堀り続けていた山だったのですが、所有者が変わったので、その前最後にいくらか掘っておこうということで依頼を受けました。
この場所のように、大量に良い植物が掘れる山は希少です。
山採りの樹木を使うことは庭や植栽に関わった最初の方からずっと続けていましたが、教えてもらったことはなく、自己流でやっていましたが、スピードや移植の成功率などは随分経験を積んで上がったと思います。
ここで取り組んだように、樹木の山採りは雑木林で価値のつかない地域の山に入るモチベーションを作り、山の資源を街で使うことで山に価値をつけ、地域の植生の植物を使うことができる。
山の所有者も、掘る人も、使う人(われわれ)も植える人も、誰にとっても良い価値をつけることができます。
ただこれを全現場でやろうと思うと常に彫り続けていないと行けないので、今の状態だとたまに混ぜて使うのがやっとです。
2018年から里山バリューと言う活動をしており、地域資源に価値をつける取組を大学、民間、共同で進めていました(コロナの影響により停止中)。
掘りとった山はアカマツやソヨゴ、コバノミツバツツジ、リョウブなどが多く生える山。

掘りながら奥へ奥へ進めていけるように掘る場所を決めます。

使えそうなものに印を打ちます。この山の場合、印を打つ必要もないくらい良いものがある珍しい山です。
もともと人の手が加わっている場所ならでは

根を切りながら掘りとっていきます。掘る際に使う道具は根切ショベル、根切り、ショートスコップ、麻縄。替刃式ののこぎり(土ごと切るので古い刃を残しておいて、交換する)



このときに掘りとったサイズは2.5m程度のコバノミツバツツジ、4m程度のソヨゴなど1日あたり、数十本掘りとっていきます。掘りとったらすぐ仮植


畑のような場所に仮植。今回は開発で切り開かれた山裾。


樹木の山採りは関西には少ない地域自生種(特にエリアを絞って関西圏などで)を庭や公共の場などで使えるようにしていくためにとても大切な活動だと思っています。
取組自体に経済的なメリットは初期は少ないのですが、ただ流通している木を買って植えるだけでなく、地域の環境も育てながら、地元の環境保全に経済的な流れを作っていく可能性はあります。
取組初期には大変な取組ですが、何らかのアプローチを常に取り続けようと思っています。
このように山採りした植物を使った実例は姫路駅前にあります。
えきまえ里山2017年
えきまえ里山2箇所目 2018年