アプローチをつつむ斜面の庭: 塩屋の家:神戸市-O様 設計:石川友博建築設計事務所

パーランドコーヒー(Parland Coffee)の庭のあと、何度か依頼をいただいている建築家の石川友博さまからのお声がけで「塩屋の家」の植栽に参加しました。
基本プランはお任せということが多いのですが、石川さんの建築は植栽や緑がほしいところがとても良くわかるプランで、毎回「ここに植えたい」場所がはっきりわかります。
庭を作っていて思うことは、建築のプランの重要性を常々感じます。
どんな暮らし方? 食卓やキッチンから見える景色は?  など。
同じ予算でも、良いプランの建築だと出来上がりが全然違います。
プランが良くないと庭でどう考えてもうまく出来ない…。
塩屋の家はものすごく景色の切り取り方がうまく、とても良い家でした。
アプローチ階段沿いの植栽のポイントは建物の基礎の一階部分が高く建物全体が大きく見えるので、それに見合ったサイズの植栽で、かつ斜面が削れないようにする。外から帰ってきたときに緑に包まれるように。周辺がもともと山だったところが造成されて住宅地になっているので、住宅地とかつての景色をつなぐようなものになればいいなと思って考えました。
建物が出来上がり、アプローチの工事前の状態。





石川さんのウェブサイトや施工された笹原建設さまのウェブサイトの写真はもっときれいですので、こちらもあわせてご覧ください。リンクは↓
設計:石川友博建築設計
施工:笹原建設株式会社
庭・植栽・土壌改良:リビングソイル研究所
2020年3月
塩屋の家のO様には毎年手入れに呼ばれて伺っています。
台風の潮風で塩害被害が出た2年目などの問題もありましたが、粘土の多い土で重い土でしたが、4年目の今植栽している周辺はどこをさわってもいい状態の土。
植物も、どれも環境に馴染みより健全に育ってくれる様になりました。1年目はイラガなどの害虫が発生していましたが、今は被害もなくなり、順調にどの樹木も育ち、緑の量が増えています。
O様ご主人は毎年一緒に話をしながら作業をしていて、とても楽しい手入れ作業になります。


 

2022年2月 6年目の手入れ

今年の手入れ

 

2023年の手入れ  7年目の手入れ

 

手入れ前

 

手入れ後 毎年の手入れで少しずつ整えています。

最初は粘っこい土だったのが良い土になっています。

剪定した枝も良い感じで使われています。