兵庫県三田市の自然に囲まれたエリア。長期的に少しずつ開発されて住宅地になっていっているエリアの広い土地にできた家の植栽を依頼されました。
ヤマヒロのはりまの杜のようなイメージにしてほしいということだったのですが、広い敷地全体をさわるとなると相当な予算が必要になるので、最小限にできる範囲での施工にすることにしました。敷地が広いと崖になったところのフェンスやブロックなどだけでも費用がかなり掛かるので、予算がふんだんにあっても足りません。
敷地の良い部分と東側にある松林を活かしつつ、設計上開いていて隣との関係が気になる南側、住宅地との接点になる南側。
プライバシーが気になる北側にそれぞれの場所にあった提案と植栽を施しました。
土が粘土が多く扱いにくいので、植栽の場所はしっかり改良してその他の場所もある程度の改良を施し、長期的に少しずつ良くしていける方向性は示しています。
施主様がDIYでできる限り頑張りたいということだったので、できない部分を補い、全体の骨格を整えるように環境設計をしています。
着手前。土壌改良だけ終わって、植物を運び込んだあと。植栽協力:深田造園、深田卓くん。近くで最も若い造園家。
色々とルールがあって対応が難しかったので、最低限は建築のタイミングで終わらせてもらい、それをつかって
最初に植えられていたアオダモは移植。アカシデを主体にヤマコウバシ、サツマガシ、ミツバツツジなど、表側は玄関前と街全体に対してのつながる緑。同じエリアの古い街はケヤキを主体とした緑の多さだったのですが、そこまでは行かないにしてもある程度近い状態をイメージして植えています。果樹なども多く植えていく予定
隣の隣の敷地から見て、東に松林(これからヤマザクラ主体の山に遷移していくと思われる)敷地内もイメージがつながるように、コナラ、イロハモミジ、ヤマボウシなどある程度ボリュームを出しながら、土の機能を高めていけるような植物を配置
建築設計・施工:株式会社吉住工務店
外構設計:GOKANSHA
植栽設計:リビングソイル研究所
植栽施工:リビングソイル研究所・深田造園