投稿者「西山雄太」のアーカイブ

ポット苗は問題あり: ルーピング(根が巻いてしまう問題)

庭や植栽、公共空間の緑化の分野で、土の問題から取り組み始めたのが2014年頃。

ただ植栽の分野では土の機能を高めるだけでは何故か植物の生育が良くならないケースが散見されました。

いくつかある問題のうちの自分ではどうにもならない問題がこれ。ルーピング。

ルーピングとは
プラスチックのポットで育苗している苗木が、根の行き場がないのでポット内でぐるぐる根を巻いた状態になったことを指します。


ルーピングはわかりやすいものもあれば、分かりにくいものもあります。

写真の様にルーピングしたシャリンバイは、ほぼ生長がとまり、同じ位のサイズでずっと維持をしていました(植えたのは5年ほど経っていた)。

当時も軽く根を切ったりはしていたのですが、それだけでは完全に解決はできないことがよく分かりました

ルーピングもある程度は植栽技術的に解消は可能ですが、このままだるとちゃんとわかった人しか植物を育てる事ができないことになります。

さらにルーピングの問題は生産者の問題であるので、消費者からの意見で変えることも難しい。

自然環境を扱う仕事全般に言えることですが、課題が山積みです。更にその課題についての取り組みをしている人が少ない(いない場合もある)

ルーピングもその問題の一つです。この問題は解決するアプローチを考えていくつもの方法を考えて動いていかないと行けない問題です。

Q&A農業:木質系の素材の堆肥化について

農業学校の講義の質問回答

質問
木材チップなど繊維質が多いもので、たい肥までに変化する期間はどれくらいでしょうか
草、糞尿などは1年ぐらいのイメージですが。

回答;
草等の場合、3ヶ月~でつくることも可能ですが、ウッドチップなどはもっと時間がかかります
2~3年はかかると思います。

堆肥化のプロセスで高温二熱を持たせて分解を促進させる、窒素素材などを加えてつくるなどと言われますが、
木部のリグニンがそのプロセスでは分解出来ません。
木部、樹皮、籾殻などいずれも分解に時間がかかると言われていますが、いずれも白色腐朽菌による分解を進めると早く分解させることも可能です。ただ、高温堆肥化により白色腐朽菌も死滅して活動できなくなるので、温度が安定した後に菌類や土を足すことで分解を早めることも可能です。

Q&A農業 :耕すことについて

アグリイノベーション大学校の受講生の方からの質問

質問:
耕すという意味をすごく考えさせられました。ありがとうございました。
必要最小限に耕す回数を減らすべきだと分かりましたが、耕すのは栽培と栽培の間などで有機物をすき込むタイミングという理解で良いのでしょうか?有機物でマルチングという話も出てきましたが、畑の上に有機物を被せて不耕起でもありという理解で良いでしょうか?どんなときに耕すのかが分からなくなっておりご指導頂ければ幸いです。

回答:
耕すことのデメリットについて講義中に触れたので、このような質問をいただいております。
基本的に耕すことは普通の農地だと必須です。

不耕起栽培にもメリットはありますが、土の状態が悪いと不耕起は無理です。
有機物を混ぜ込むことを含めて耕しながら土の状態を整えていく。いい状態になれば不耕起で可能な作物もあります。
手間を減らし、エネルギー使用を減らす。不耕起栽培ですが万能ではありません。
今はやっていないのですが、試験ほ場で実験していたときに、1年目は全体を耕しました、2年目は浅く耕しました。
3年目以降は不耕起栽培を混ぜながら栽培していました。(里芋、大豆など)。

そのように土の状態や作物に合わせて耕すかどうかを決めることが必要になります。

おすすめのガーデンツール No.5 :タフヌリ君300mm:株式会社 石井超硬工具製作所

おすすめのガーデンツール: no.5
名前:タフヌリ君300mm(モルタルコテ)
制作会社:株式会社 石井超硬工具製作所
おすすめ対象の方:プロ、一般の方で自分で植栽される方
試した数:10前後
使い始めた時期:2014年頃〜
価格:2500円から3000円くらい

樹木を植えるときに一般的に使われる道具ではないですが、リビングソイル研究所ではずっと使っている道具です。

ここに挙げているマグネシウム合金製のタフヌリ君を使い始めたのは、これもまた最近です。それまではプラスチック製の「ヌリピタ君プラス」というプラスチック製のものを使っていました。

使う頻度としては植栽するときには必ず携帯して使っています。植栽するときに、植物が健全に生育するように植えようとすると、ほとんどの樹木がスコップのような荒い作業向きの道具でなく、手元で微調整しながら植える必要があります。(植え方について多くの新しい気付きがあるのですが、それは
また別途書きます)
柔らかい土であれば移植ゴテのように掘ることもでき、水ぎめ、土ぎめの際に押すように使えます。また土の高さや勾配を微調整したりなど、植栽時にはかなりの頻度で使っています。

これまではプラスチック製を使っていたのですが、プラスチックは消耗が激しく、折れたり、割れたり、ちびたりと一年に1本ずつくらいは使えなくなっているので、定期的に買い足していました。最近、マグネシウム合金製の軽くて丈夫なものがあるのを知ったので、こちらに切り替えてみました。

木鏝、その他のプラスチック製のものも大体市販されているものは試してみましたが、弱かったり、柄から外れたりとどれも長期使用に耐えられませんでした。
ほぼ毎日使っていてヌリピタ君プラスは1年程度使うことができたのですが、マグネシウム合金製のこれなら、もっと長期に渡って使えるかなと思いってます。
マグネシウム合金製の良さ
・強度があるので、移植ゴテ代わりに使うにはより使いやすくなっています。(移植ごてはいらない道具かもしれません)
・耐久性(使い続けて試しているところです)

1点だけ残念なところがあります。プラ製でサイズを色々と試してみて、27センチサイズのものが最も使いやすかったのですが、マグネシウム合金のこちらは30センチ、40センチの2種類しかなく、大きいので携帯性が下がります。

左官仕事のようにずっと手に持っているわけではなく、コテから手を離す機会が多い植栽時には小さめのが使いやすいと思います。
1年位試してみて、もしかしたらプラ製に戻るかも、しれません。

コテを忘れた日は植栽作業の進行が遅くなると思うくらい必須な道具となっています。使わない方のが多いと思うので、慣れの問題かもしれません。大量の本数を植える生産の現場などでは使う必要がない道具でしょう

おすすめのガーデンツール:No,4 バッテリー式のブロワー STIHL BGA56

おすすめのガーデンツール:No,4
名前:バッテリー式のブロワー
制作会社: STIHL BGA56
おすすめ対象の方:広い庭の方、プロ(公共工事などには向かない)
試した数:1
使い始めた時期:2020年2月ごろ~
価格:約30,000円~ (メーカーサイズにより変わります)

ブロワーは以前使っていませんでした。エンジン式の場合、持ち運びが大変なのと、そんな広い範囲を掃除することがあまりなく(公共の仕事などしていないため)
ほうきなどで掃けば良いかと思っていました。

電気で動くバッテリータイプのものやコード式のものがあるのは知っていましたが、バッテリーは使用時間が短いのが気になり、手を出していませんでした。コードは外で使うのに引っ張って使うのは現実的ではないということで選択肢に入れていませんでした。

STIHLのブロワーを買ったのは特に理由はありません。
チェーンソーももしかしたらバッテリー式は便利かもしれないと思ったので、バッテリーチェーンソーも扱っているSTIHLのブロワーにしました。(後にバッテリーチェンソーは別メーカーのものを購入→いずれ紹介します)

説明書きには22分間の連続運転と書いてあったので、随分短いなというのが最初の印象でした。
しかし実際に使ってみると、広いモデルハウス(はりまの杜住宅展示場:姫路市)の庭で一人で一日の作業時にバッテリーひとつを使い切るくらいでした。

最初は予備バッテリーも持っていましたがかさばるので、今は一つのバッテリーのみで持ち歩いています。
吐出口の先の部分は抜いて使用しています(つけていると長すぎて邪魔)

良い点
・使いたいときにすぐに使える(エンジンをかけるような動作不要)
・オイルなどで汚れないので、車での持ち運びが容易。
・誰かに貸しても、誰でも気兼ねなく使える。
・音が静かなので、住宅地でも気にせず使える
・落ち葉などの掃除にはもちろん、トラックの荷台の掃除などこれまできれいにしようと思うと時間がかかっていたのが一瞬で終わる。
・普段掃除しないようなテラス・石敷のスペースなどもすぐに掃除できる。

良くない点
サイズが大きいので軽トラの荷台にはきれいにおさまらない。
バッテリーが各社バラバラ(STIHL内でもチェンソーはバッテリーが違う!)

ブロワーを試してこれまで、なぜ使わなかったのかと思うくらいブロワーは便利でした。今後もバッテリーツールは色々と試してみようと思います。

おすすめのガーデンツール No,3 ディバー

おすすめのガーデンツール: 3つめ
名前:ディバー
おすすめ対象の方:専門家、プロ向け
試した数:1 あまり選択肢がないサイズなどを含め改良が必要
使い始めた時期:2022年1月〜

日本語でいうと球根植えという名前で売られているものです。

使い始めたのは、2022年に入ってからなので、一ヶ月も経たない程度です。球根はそんなに植えないので、道具数が増えるだけでいらないかなと思っていましたが、使ってみると想像以上に使えるものでした。

ただ、小さい庭で維持管理をするだけであれば、全く必要はない道具です。なので、専門家、プロ向きにしています。

どんなシチュエーションで使うか
下草を植えるとき、山採り樹木を植えるとき。
下草はバラバラにばらして植えているのですが、そのときに移植ゴテを使うとムダに広く掘れてしまいますが、ディバーを使うと最小限の穴を開けれて植付けも早く完了します。

軽く押せば小さな穴
強く押して横に押したりすれば大きな穴。
サイズもある程度調整できるので、しゃがんで植付けしていくかたちになりますが、これまでの1.5倍位の早くなった感覚です。

農家の方もセルトレイで育苗したものを植え付ける際に移植ゴテと手で植えているのであれば、早くなるはずです。

存在自体は知っていましたが、いらなさそうと思うものが意外に使えたりします。
こういう発見は嬉しい。

自然を扱う職業は道具の工夫がとくに日本では進んでいません。

道具の工夫で無駄を減らしたり効率を高めて、より良い仕事ができるようになるはずなので、道具研究、開発を進めていきたいです。

おすすめのガーデンツール No,2 マジカルホーキ 髙儀 takagi

おすすめのガーデンツール: No,2
名前:マジカルホーキ
制作会社:髙儀 takagi
おすすめ対象の方:一般の方からプロまで
試した数:数十本(ホウキ全般で)
使い始めた時期:2021年8月〜
価格:1300円くらい


マジカルホーキ 髙儀 takagi

昨日紹介のショベルと同じメーカーのほうきです。
外で使うほうきとして売られていましたが、形が特殊で使いやすいか?どんなシチュエーションで使えるのかが、分からずでしたが試しに使い始めました。

これまでは竹ぼうきと、美容院で髪の毛を掃除する際に使われているほうきを2本持っていましたが、竹ほうきは消耗が早く、もう一本も耐久性に難ありでした。
二本持ちはかさばるので一本に絞りたいところでしたが、どちらも得意な場所が違い、使い分けるしかなかったので二本を使い続けていました。

それが今はマジカルホーキ一本に絞れました。

特に良い点は
1.柄が伸縮するので収納の際に短くできる
2.ブラシ部分が取り外しできるので外せば道具箱の大きなサイズであれば納まる
3.ある程度乾いた土で砂が多ければ土をならすのに使いやすい。
4.芝生の下地の整地や、目砂など芝生貼るのにはとても使いやすい。
5.ホースで散水しながら使うとデッキブラシのように使える。
6.石の平板、土間コンクリート(どの仕上げでも)はきやすい
7.体の横で使うのではなく、前後に動かして使う(押したり引いたりして使う)ので、体への負担が少ない。

課題点
砂利の上、グリ石などの上はあまり使いやすくはない。ブロワーや竹ほうきが必要
ブラシと柄接続部が少し弱い。
細かい砂などは取れない。→ブラシが荒く作ってあるので細かくきれいにするのは苦手
掃き方、使い方が他のほうきと違うのでなれないと使いにくい。

課題点はありますが、一本ですむのと外での仕事の場合、大抵のシチュエーションで万能に使えます。

価格:1300円くらい
使い始めた時期:2021年8月〜

おすすめのガーデンツール No.1 強力土起こしショベル 髙儀takagi

おすすめのガーデンツール No.1
名前:強力土起こしショベル
制作会社:髙儀takagi
おすすめ対象の方:一般の方からプロの方まで
試した数:10本以上 数えていませんが相当数
使い始めた時期: 2021年夏〜

昨年末頃見つけて使い始めた剣先型のショベル。Amazonなどのネット通販では売れているようですが、レビューはほとんどが「色が黒で良い」という見た目のことばかり。

このショベルのいいところは先の方まで補強されている点です。

3箇所大きく折り曲げることで強度があるので、植物を抜くとき、山で掘るときに、土の中の小さめの石を起こすときに多少無理をしても折れたり曲がったりしない所。

想像通り強くて良いのですが、刃の角度が少し使いにくい角度な気もします、これは好みによるとは思います。
踏面が広いので石が多く、踏み込まないとささらない事が多い関西では特に使いやすいです。
黒ボクなど、そこまで踏み込まなくて良い地域だとそこまで求められないかもしれませんが、踏面が狭いと踏んでいると足の裏が痛くなります

先のギザギザ部は根を切る時に良いとありましたが、切るという意味で優れてはいない気はします。

少し前まで金象印の植木ショベルをメインに使っていましたが、今はこれがメイン。

昔は木の柄のものを好んで選んでいましたが、山の中の倉庫だとカビがついたりしますし、何より2、3年使うと折れてしまいます。

最近は金属の柄のものしか選ばなくなりました。

赤いテープはすべての道具共通で、山の中のにおいていても目立つように巻いているだけで、売っているものにはついていません。

Parland Coffee 打合せの際に。

駐車スペースについてですが、定休日などの場合、店舗側の東よりに縦列2台停まりますのでこちら側に奥からつめて駐車ください。
出庫時に後方確認しながら出庫は少しむずかしいので、入庫時に車をバックで入れるようにしてください。