モデルハウスの庭:岐阜県 ひだまりほーむ 株式会社鷲見製材

ひだまりの森のリ・ガーデン
兵庫県宍粟市のしそう杉の家、ヤマヒロの三渡社長から紹介いただいた縁で、2018年夏から何度か岐阜まで伺ってモデルハウスやカフェなどの複合施設の庭に関わりはじめました。

庭が作られて7,8年。樹木は傷んでいたり、反対に植えられていたり、合わないものが植えられていたり…。
いろんな問題がありました。兵庫県から岐阜県までなので、遠く何度も通うのは難しいので、1週間ちょっと泊まり込みで庭のやり直し作業をすることになりました。

ひだまりほーむ 株式会社鷲見製材様では、モデルハウスが合計4箇所ありますが、今回はそのうちの2箇所。
特に痛みが激しく手を加えたほうが良い場所だけに絞って庭のリノベーションをすることになりました。

本社がある「ひだまりの森」は本社、不動産部門、Hidamari Cafe、モデルハウスの4つが集まった複合施設になっています。
カフェは日常的に開かれていて、2階が座敷席で広いので、小さな子供連れのお母さんが作業中にも次々と来客していました。

今回は庭の基本骨格を全体を変えるリノベーションではなく、基本レイアウトは大きくは変えず少し移動したりする程度にとどめています。
使う樹木も基本そこで植えられているものは、そのまま使うことにしました。

いくつかあった問題を挙げておくと、
1、コナラ、エゴノキ、イロハモミジ、コハウチワカエデ、ヤマモミジなどのメインの樹木が生育不良で傷んで樹形が無茶苦茶になっていた。
2、コハウチワカエデなど、明らかに環境にあっていない樹木が植えられていた。
3、土の問題。根が張れない生育環境。
4、これもどこでも起こっている問題ですが、深植え、浅植えなど、植え方の問題
5、樹木の向きが明らかに太陽の光とは反対向きに植えられていた。
6、剪定の仕方が悪かった。

コナラ、コハウチワカエデが主木。両方共かなり傷んでいた。(2018年夏)

コハウチワカエデは南面に建物がある日陰になりやすい場所に移植。
コナラはもともとアプローチを覆うように広がってほしいと植えられていたので、その後の生育を考えて移植。(写真は2018年11月)

アオダモが反対向きに植えられて建物や樋に当たっていた(2018年夏)ので向きを変えて植え直し。

手前のエゴノキの 枝の伸び方が悪く生育していなかったので、植え直し。

カフェ棟の入口側から見ると少し殺風景だったので、ここは新しく植えました。

初期はボリュームは少なめですが、少しずつ、「ひだまりの森」にふさわしくボリュームが出てくると思います。

岐阜県大垣市にある中日新聞ハウジングセンター内のひだまりほーむのモデルハウス「季然スタイル」も植えたしと、手入れ、植え直しなどをしています。

今回のプロジェクトの成功は
最近、工務店の仕事をする機会が少しずつ増えました。工務店との協同の面白いところは、工務店の現場や設計の方々の意識が変われば、年間建てている棟数だけのお客さんの家が変わる可能性がある点です。 
建築家の方の設計と違い、工務店はある程度標準化されて、安定した品質で、かつその会社らしい家を建てるところが増えています。
工務店向けの情報を扱うメディア新建新聞社の三浦社長は、そんな会社のことを「アーキテクトビルダー」と呼んでいるのですが、ひだまりほーむも、ひだまりほーむを紹介してくれた宍粟市のヤマヒロも、まさにアーキテクトビルダー。
両者ともにスタイルが確立されていて、お客さんにそのスタイルが支持されています。
そんなスタイルの中にどんな庭や土や緑の空間を提示できるか。そこまでつなぐことができれば、社会的な影響の大きさも変わってきます。

リビングソイル研究所は今は一人でできることを少しずつやっている状態ですが、関わる企業が増えて、その企業が考え方や技術を共有してくれれば、思い描いている状態の実現が近くなるかもしれません。 若いスタッフが多いひだまりほーむは、興味を持ってくれるスタッフの方が多かったので、近い将来に庭の提案も変わっていくかもしれません。 

ただモデルハウスの庭がきれいになっただけでなく、新築やリフォームの庭の提案が変わっていくことが今回のプロジェクトの成功と言えるかもしれません。

ひだまりほーむ 株式会社鷲見製材 代表取締役 石橋常行様のFacebookの投稿でコメントをいただいてます。

『あらためて想う 樹木って凄い』

先週から1週間かけて、ひだまりの森展示場と大垣展示場の『庭』をリガーデンしました。今回は、ご縁をいただき、兵庫県の姫路からリビングソイル研究所の西山さんに泊まり込みで行っていただきました。

黙々と土をいじり、木を植えたり、向きを変えたり。その後ろ姿は、本当に木が好きなんだな~。と感じさせるものでした。

中庭にあった大きな紅葉は、だいぶ弱り、枯れかけの重症。もうだめかな?と諦めていましたが、他に一旦移植し、新しい成長を待つことに。数年後にはまた新たな芽を出してくれるそうです。そもそも、植え方に問題があったようです。深く植えすぎていたり、太陽が当たりすぎていたり。紅葉には少々厳しい環境だったようです。そんなことを知らずに、元気がないなぁ~。と。そう考えると、可愛そうなことをしたな。いい枝ぶりで元気だった紅葉を弱られていたのは、無知が故の我々でした。そんなことを知ると、人を育てるのも、木を育てるのも同じだな。と、今回のリガーデンで学びました。社員の働く環境を整えるのが私の仕事でもあります。庭の樹木の環境を整えるのも、私の仕事なんでしょう。

松下幸之助さんは、人を良く知ることの大切さを説き、我々に残してくれています。感情の機微や人としての本質。そういたことを良く学びなさいとの教えと受け止めていますが、樹木も同じで、人よりも感情を表さない分、良く学び、理解することが大事ですね。

植えなおしたり、向きを変えたりした「ひだまりの庭」は、生き返りました。一本で立っていた樹木にも、影をつくるようにそっと相方が添えられたりして、うれしそうです。来年の春には、新緑が芽を出すことでしょう。

春よ来い。まだ冬にもなっていないのに、待ち遠しくなります。
春への楽しみが増えました。西山さんありがとうございました!

作業の手配から補助までしていただいた鷲見隆夫会長からのコメント。
12月に社員の皆様向けの研修。庭や植栽、土についての話をしたあとに。

昨日は弊社スタッフ向けに西山雄太さん(リビングソイル研究所)の講演をおねがいしました。
11月5日から岐阜ひだまりの森と大垣展示場の庭木をメインに修景をリメーク工事。手元には和田造園を始め協力を数人におねがいしながら先月終了。
ゆっくりとひだまりカフェで過される方や弊社スタッフも「庭の美しさと住宅とのバランス」が良くなりゆったりと。「空間のグレード」もずいぶんと上がりました^_^。今は葉を落とす時期ですが「綺麗になった」「スッキリし良くなった」とみなさんに褒めて?もらっています。
今回は弊社スタッフにも作業の様子や樹木も新しく入ったり苔を敷き込んだり、景観が良くなったのでこうした外構工事を目前にして西山さんの話しを聞いてもらうことに。
私自身一緒にいて目からウロコだったりそして理論的に植樹や剪定などをする。勉強になりました。

建築:ひだまりほーむ 株式会社鷲見製材
プラン・庭・植栽・土壌改良:  リビングソイル研究所
協力:鷲見会長
マツダクリエイト 堀さん
和田造園(郡上より)
  

ひだまりほーむ 石橋常行社長のFacebookの投稿より。クリックして全文表示

ひだまりほーむ 鷲見隆夫会長のFacebookの投稿より