建物の中に緑を植える:神戸市 谷上の家:石川友博建築設計事務所

石川友博建築設計事務所との協働仕事4件目。

20代のご夫婦のお二人。ご主人は庭の作業にも積極的に参加してくださり、最初から最後まで一緒に参加していただきました。
手入れの仕方や植え方など共有できたので、スキルアップしていただけたのではないかと思います。

谷上の家は図面を見たときにまず驚きました。ここは一部外?中庭みたいな感じなのかな?と思っていましたが、実際に見に行ってみると完全に室内。室内に土を入れて樹木を植える。周辺は黒のグリ石で抑えて、通りやすいようにコンクリート平板でアプローチもつけています。
外とほぼ同じ。

庭の作業などは何期かに分けて少しずつ進めていきます。まずはお向かいの家からの視線を防ぎながら、低めのソファーに座って見える緑ということで、建物と離れた場所に配置。ボリュームはそれほど出ないような樹種を配置してます。
樹種:ジューンベリー、ソヨゴなど

室内緑化は初めてでしたが人工軽量土壌を使い、できるだけ安価でできるようにしました。
室内に植える植物というと観葉植物が思い浮かびますし、それ以外は植えたことがないので、育つのかどうかも不安。
ただ普通に観葉植物を植えるのも面白くないし、少し違うかなと思ったので、あえて今回は外に植える植物「ハイノキ」を使いました。

ハイノキは暗い場所が好きな九州などの暖かい地方の樹木。 
直射日光が当たりにくい場所にはたまに使う木ですが、室内緑化に使えるかどうかは分かりませでした。 
室内でハイノキのような繊細な樹木が育てば雰囲気はずいぶん違うだろうなと思っていたので、挑戦してみました。

環境的には十分対応できる環境。天窓が付いてるので明るいですが直射日光は当たらず、雨はゼロ。水やりは人が与えるしかありません。
植えた後、様子をうかがいましたが生長は問題なく、ハイノキも順調に育っているようです。
ここはハイノキ一本でなく、観葉植物のエバーフレッシュを使っています。エバーフレッシュが大きく育ってその下にハイノキがある。という状態を目指しています。

建築家の石川さんの物件はトータル5件協働していますが、どの物件も開口部からの景色の切り抜きの上手さは抜群です。今回の低い位置の大開口も、高台になっている周辺からの見え方などを考えるととてもうまく切り抜かれていて、ここを活かせるように気をつけて植栽しました。

設計:石川友博建築設計事務所
施工:笹原建設株式会社
造園・室内緑化:リビングソイル研究所