北野の家:加東市N様 庭の植栽:川添純一郎建築設計事務所設計

2020年4月完工。

北西に開く加古川の眺望が美しいロケーションに佇む家。
南側に開くプライベートの庭。窓からの景色の半分は加古川。
その庭のスペースを作り直しという依頼を頂きました。

庭側のブロック塀奥はお隣の空き家。そちらの樹木が雑な剪定や実生の樹木が生えてきていたりなどで荒れていました。
まずそちらの樹木の手入れをしなければ、それより小さい樹木を入れてももともといる太いモミジの存在感に負けてしまいます。お隣の空き家の持ち主の方に交渉していただき、モミジの剪定やその他樹木の剪定も含めて提案させていただきました。

当然プライベートの庭スペースは居心地を考えて、より外との距離が近づき、庭側のデッキで過ごす時間を増やせて、外への距離が近くなるような提案を考えました。

住まわれて3年間。やはり日当たりが良すぎるデッキは使える時間が短くそこまで使われていないということでしたので、デッキが使える時間を伸ばせるようにデッキに沿っての植栽を施しました。樹木が茂っても良いということなのでしっかり育っていく樹木を中心に雑木を植えています。

3日間の仕事での完了になりましたが、ご夫妻ともに3日間手伝っていただき、手入れの仕方から植物の扱い方、石の扱い方など様々なこれから庭を使っていく際に起こるトラブルに対しての対応の仕方を伝えることができました。おかげさまでお施主様に安心しておまかせできるようになったと思います。

リビングソイル研究所で提案する庭は、弊社の「作品」としての庭ではなく、そこを使われる方がより外での暮らしを楽しめるような装置としての提案を心がけています。もしお施主さまが1日でも半日でも手伝っていただけるのであれば、是非参加いただきN様のように植物の扱い方についての理解を深めていただけると、その後10年20年との庭に土のある暮らしを、主体となって育てていただける様になると思います。
コツを覚えていただければ、作業として「〜しなければならない」庭ではなく、外の時間を楽しむことができる場にすることができます。

庭は作品ではなく、楽しむばとして機能してくれるのが一番嬉しい成果です。

ビフォーの状態

室内から庭を見た様子。
ブロック塀とその裏側の植物のボリュームが目立ちます。

奥には加古川が流れるとても良い景色が広がります。


外は土。ただ雑草が生えては抜くという繰り返しになっていました。

加古川沿いのロケーションに合わせて植栽部分以外は加古川の川砂利(小)を使いました。

完成写真はすべてN様より、様子報告とともにいただきました。N様ありがとうございます。

設計:川添純一郎建築設計事務所
植栽計画・施工:リビングソイル研究所・N様