「河川敷のゴミを資源に」:国土交通省の龍野出張所:資源を活かすこれからの堆肥づくり

「ゴミを資源に」 -国土交通省の龍野出張所の取り組み-
揖保川河川敷では維持管理のため、年2回の除草作業が行われています。その際に発生する刈草(約130トン)揖龍クリーンセンターで焼却されていました。草だけでなく、河川内に生えている外来種(シンジュ)の樹木もまた、伐採され焼却されていました。
これまではゴミとして処分されてきていましたが、昨年から国土交通省の龍野出張所の取り組みとして、刈草は堆肥化、樹木は粉砕してウッドチップ化という処理を開始しています。
こうすることで、これまではゴミとして燃やされていた価値の無いものが、地元の植物や菜園などで環境を改善する資材として使われるようになりました。

20年ほど環境に対する取り組みをするように国土交通省内で、刈草の取り扱いについて考えてこられ、できる限り焼却しないように堆肥化については取り組みされてきましたが、うまくいっていないようで、近畿圏でうまくいっているところは和歌山県新宮町だけらしく、そこに職員の方々が見学に行かれて独自で取り組み始めたのが最初。

その後、うまく行かないということで相談を受けて、河川管理の業者さんと一緒に取り組みを開始。

2014年には特定指定外来種が入ったものは堆肥化禁止。という通達があったため、中断になってしまっていますが、省内で特定指定外来種の植物(アレチウリなど)処理の実験をしてもらい、うまく処理できていることがわかり(発芽しない)よく年から再開。

焼却費用は
1トンあたり15,000円(2014年度、たつの市揖龍クリーンセンターで処理)

堆肥化の費用をそれ以下で抑えることができれば選択が容易になります。堆肥化の技術はコストを減らすことも可能。できる限り省力で、施設を作らず、路地でやろうという風に実地試験してきました。

その結果、堆肥化していく中でかかるコスト(人件費、機械などの管理費用)
は予算内で収まるだけでなく、より安い費用で出来るため、余った予算で新たに特定外来植物の駆除などに時間や費用を当てられています。

国土交通省が取り組みを少し変えるだけで、環境や社会に与える影響はものすごく大きいと思います。

どこででも可能なこの取り組み。広がっていくことを願います。
いいほのさと堆肥(兵庫県揖保川流域の刈草堆肥)
http://www.kkr.mlit.go.jp/scripts/cms/river/infoset1/data/pdf/info_3/20160310_01.pdf

取組の詳細や堆肥についての内容やアレチウリなどの外来種の種の処理についてなど詳細は、担当してくださった安井さま、山田さまが論文としてまとめてくれています。
2019年追記:兵庫県内の加古川流域でも堆肥化の取り組みが広がっています。担当の方は揖保川の取り組みをしてくれていた方。
href=”https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/happyou/thesises/2015/pdf03/21.pdf”>https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/happyou/thesises/2015/pdf03/21.pdf
https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/happyou/thesises/2016/pdf03/21.pdf

2019年度現在加古川流域にも広がっているようです。
揖保川・加古川。両一級河川上での取り組みのコスト比較。
揖保川に関しては年間376万円の費用の削減しながら出来上がった堆肥が流域内の土地に配布されています。環境的にも経済的にも効果的であることが証明されています。加古川に関しては量が少なく、まだ費用が少しマイナスになっています。


出来上がった堆肥やウッドチップは市民に無料配布