落ち葉の活用:公園でのコンポスターの設置

落ち葉が嫌だという落ち葉問題は庭でも公共の場隣接地でもよく聞くことです。

落ち葉を掃いてゴミ袋に詰めて大量に捨てる。写真の公園でも地域の方々が集まって秋の掃除のあとには大量のゴミ袋が積み上げられるのが一年に数回の景色でした。

3年ほど前、落ち葉を捨てるのをやめて利用できるようにしようとワイヤーメッシュでコンポスターをつくり公園内の落ち葉をすべてそのコンポスターの中に入れるようにしました。

それから3年。毎年数十袋の大量の落ち葉ゴミは公園内のコンポスターで処理。できた堆肥は同じく公園内で育てる野菜(さつまいも)やひまわり、サツキ、ブルーベリーなどの土壌改良に使っています。

落ち葉を捨てるということは集めて袋詰をする必要がありますし、集めてすぐに回収されるわけではないので、ずっと公園のそばに目立つゴミ袋が積み上げられた状態。更に回収作業や運搬には税金が使われ、焼却されて二酸化炭素排出に貢献してしまいます。

堆肥化することで無駄や行政コストを削減するだけでなく環境的にポジティブな効果(炭素の固定や生物多様性の確保。)公園内で循環が完結。

こうやって作っている落ち葉堆肥。作る際には何かで囲うと作りやすくなります。今回は既存のフェンスにワイヤーメッシュを使って枠を作りその中に落ち葉を入れています。

ワイヤーメッシュはコンクリートを打つ際に強度を出すのに使われるもので、大抵のホームセンターで売られています。一枚五百円ほどで、ここのコンポスターでは3枚使っているので、原価1,500円ほど。

木で作ることもありますが、3年ほどでくさってしまうことを考えれば、10年以上は十分持つのでいい点です。

何よりコンポストの枠にワイヤーメッシュを使う理由は素材自体の存在感の薄さにあります。

鉄の網なので、ただそこにおいただけだと背景が透けて自然の中にあっても違和感が少なく落ち葉を詰め込んだ状態でも、ただ落ち葉が積み上がっているようにしか見えなないので存在感はそこまで出ません。

手間を減らしながら有効活用できるようになります。