兵庫県三田市の提案型共同事業の提案で、街路樹周りが草が茂って通れないのを改善する方法の提案をしてほしいということで、講師として呼ばれて講演と現地でのレクチャーを行いました。
そもそもの街路樹で植えられているニセアカシア、トチノキ、ケヤキ、ユリノキ、 メタセコイヤなどの生育も悪く。低木で植えられているヒラドツツジ、サツキなども生育悪いところが多くありました。
雑草としてチガヤ・ヌスビトハギ・よもぎなどが生えてくる事によって通路が通れなくなることが問題となっていました。
地域の方々の実験での7種類の実験区画を作られていました。
1,タマリュウを植える
2、砕石
3、竹チップマルチング
4,防草シートとセンチピートグラス
5、防草シートと砕石
6、防草シートと竹チップ
7、固まる土舗装
が実際に全体の街路樹スペースでこれらを実施するのは予算的にも難しいので、草を抑制するための基本の話と考えられる代替案の提案をしました。
ひどいときには歩道が通れなくなってしまっています。ヌスビトハギが生えるので通れずすれ違いが難しい空間となっています。
基本を伝えたあとの具体策として人と自然の博物館で作っている雨庭のスペースでもされているようにチガヤをメインに育てて草刈りで管理が可能なようにするのはどうかということを提案しました。
枯れたサツキなどは除去してしまってチガヤを主にすれば、除草作業は圧倒的に楽になります。
ヌスビトハギは最初数年は手で除草する必要があると思いますが、徐々に減らすことはできるでしょう。
刈り取り回数を2回もすれば十分通行も可能なチガヤの植栽スペースになるはずです。チガヤについてのイメージが悪い方も多いのですが、チガヤをきれいに育てる事ができればありかなという提案をしました。コストも掛からず、手間も削減しながら、あえてチガヤの空間を作れれば季節感ある植生に見えるはずです。
写真は人と自然の博物館の雨庭。 チガヤを主にオミナエシ、キキョウ、ワレモコウなどが植えられています。年1回の3月の刈り取り。少し背が高いので、もう一度夏前に刈り取れれば、低い背丈で管理が可能でしょう。
主催; あかしあ台小校区まち協・歩道環境再生チーム
アドバイザー; 髙田 知紀 (人と自然の博物館主任研究員)