関西の各地で被害が出た台風21号。
以前植裁した神戸のお宅では強風で葉がなくなってしまったり、潮風を受けて刈れてしまったものもありますと連絡があったので、確認とあまりにひどい場合の対策のために行ってきました。
潮風による影響はどんなふうに出るか、実際に確認をしたことがありませんでした。
今回見たところではどの木も同じように水切れと同じように葉の先が茶色くなっていました。
聞いたところによると台風の後、急に葉色が悪くなり、枯れるのではないかと思われたようですが、枯れるほどの傷み方ではありませんでした。
葉の症状を見ると水が切れた症状とそっくりでした。
塩でもまれた野菜などが水分出すのと同じように浸透圧の影響?なのでしょうか。
塩害対策に硫酸カルシウム(石こう)
高木は影響を受けていましたが、低木はそれほど問題はなかったので対策は必要ないかと思いましたが、持っていっていた硫酸カルシウム(石こう)を堆肥に混ぜて少量散布しておきました。
津波のように、海水をかぶってしまった土には塩素、ナトリウムが大量に残ります。水で洗い流すことができる塩素と違い、陽イオンのナトリウムは流れず残りますが、溶けやすい硫酸カルシウムのカルシウムがナトリウムを追い出してくれるので害を軽減することできます。
今回の様子だと、春になれば新しい葉がでてきてくれるでしょう。
連絡もらったときはどんなにひどい状態か心配でしたが、現地で確認して一安心です。