姫路市立手柄小学校:高学年の環境教育

2021年6月より、姫路市立手柄小学校で小学校5年生。6年生が関わっている栽培委員会という授業の一環に関わるようになりました。
きっかけは、株式会社SPACE の福本理恵さんと手柄小学校の三浦先生と、納屋工房の長谷川さんと話をしたことから始まりました。
姫路市内の小学校はどこも広い敷地があり、自然と子供との接点をうまく作れそうな環境ではあるけど、先生に知識経験がなく忙しく、なかなかそんなことができないという話。今後の教育での課題として社会や社会人の人と、子どもたちとの接点を作ることをやっていきたいというような話から、自分たちが今できることとして、子供への環境教育や自然とうまく付き合っていくスキルを上げていく。子どもたちが学校の自然を整えることができるようになるという話をしました。
そこから、実際に学校でという話になりました。学校では授業で使う畑。プランターでの野菜や花の栽培などもありますが、それ以外に花壇に花を植えたり、雑草を抜く活動をする栽培委員会という5年生、6年生が対象の委員会がありました。
授業はカリキュラム上なかなか難しいということだったので委員会で、まずはやってみることになりました。
初回は何ができるかわからなかったので、子どもたちの意識を聞いたり、学校内での委員会の取組を聞いたりすることになりました。
だいたい毎回草抜きと、花を植え替えるのがメインの作業。


そんな単純作業だと面白くないのと、一年生の花を植え替えるだけだと、積み上げてだんだんきれいになっていくということにできません。
なので、いかに草管理が楽にできるか、草管理をできるだけ子どもたちが授業時間等でしてしまうことで、随分きれいに学校の環境を変える事ができると思います。そのためには道具が必要。今回は芝刈り機を推奨しました。
子供でも使える手押し式の芝刈り機があれば、授業で畑をする間、手が空いた子どもたちが押せばきれいに刈り取れる。
それだけで、きれいにできるはずです。
また学校内には堆肥場も設置されていました。今まではただのゴミ捨て場になっていたこの場所。
これだけの堆肥があれば、畑の肥料や市販の土などはほとんど買う必要はなく、自給できるようになるはずです。
どうやって循環させるか、なぜそんなことをやるのかなど説明すると思った以上に関心を持って聞いてくれました。
ただ作業をやるのではなく、自分たちがやる作業がどんな意味があるのか。それを伝えながら初回終了。
2回目は6月29日。
芝刈り機を準備して試用してもらいました。
5年生6年生なら十分使えます。
これができるようになれば、防草シートがいらなくなり、用務員さんの手間も減らせます。

初回に除草して朝顔の種をまいたところ。除草するにしても、それぞれの特性に合わせて除草したらその後が楽というのもある程度わかってもらえたかな

小学校でのこの取組はなにかにつながるかわかりませんが、わたしたちの世代30代、40代は自分たちで身の回りの環境を整えるという意識を持っている人は少なく、誰かがやる、もしくは行政がやるという意識が多いと思います。
またさわり方や、知識、植物について、土についての経験もない人が多い。その世代に対して教えるより、子どもたちにとって当たり前のやり方を子供のうちに身に着けてもらい、普段過ごす学校を自分たちが世代を超えて良く整えていける。
そうなるように引き続き関わっていきたい。