2018年ごろからいつもお声がけいただいている岡山県岡山市の福富建設の新モデルハウス植栽。2018年に施工した隣のリビングギャラリーの植物の配置転換も含めて一体で考えています。6年間生長してきた樹木をモデルハウス側に一部移植したり、敷地がつながって見えるように植栽配置を変えたりしています。
玄関前に移植したアオダモは6年前にリビングギャラリーの植栽をした際に、もともと植えられていたものですが、樹形が悪かったため、目立たないところで育てていました。 6年の年月が経ち、とても樹形が整ったので、モデルハウスの玄関前に目立つように配置することにしました。
リビングギャラリー側はもともとトトロの森のように大きく樹木が茂るようにしてほしいという要望があったので、密度高く、大きく育つものを植えていました。そのため、間引いても違和感のないものを5本間引き、移植しています。 リビングギャラリー正面から移植した樹木はアオダモ、常緑ヤマボウシ、ヤマボウシ、ヒトツバタゴ、カツラです。 その他、リビングギャラリーの東西側からはハイノキ、コハウチワカエデ、イロハモミジ、低木類も移植しました。
敷地が開けており、道路からの距離もあるので、外観が隠れすぎないようにしつつ、中からはどこからでも植物が見えるように配置計画を立てています。
自社で6年前に施工した樹木の移植はそれほど頻繁にはありませんが、当時気づかなかった生育悪化の条件などを修正できるため、移植先ではさらに良く生育してくれるはずです。
植栽時には兵庫県より西での施工時に度々お世話になる暮らしと植物の三宅さん、そして福富建設の社員大工の皆さんにも協力いただきました。社員大工の皆さんは現場監督も兼ねているので、庭や植物のことが理解できており、普段の定期メンテナンス時にも対応してもらえるうえ、顧客にアドバイスもできるので非常に助かります。 大工の皆さんとも大工目線での建築の話をいろいろと伺えて、有意義な時間となりました。
最終日は福富建設のオーナー様も交えて芝張りを行いました。多くの方が参加してくれたので、あっという間に完了しました。作業後には庭で困っていることの相談タイムもありました。
建築設計は、以前のモデルハウス「高屋の家」と同じく木下治仁建築設計事務所の木下さんが担当しました。とてもプロポーションのきれいな建物で、外の植栽を計画する際にも非常にやりやすく、施工前から良くなることが予想できる建築です。
プレオープンは2024年6月7日です。宿泊体験も可能な建物ですので、岡山市で新築やリノベーションを検討中の方はぜひ宿泊体験をしてみてください。
建築設計:木下治仁建築設計事務所
建築施工:福富建設 棟梁 赤木 慎弥
植栽設計施工:リビングソイル研究所 協力:暮らしと植物