雑木の庭(里山の庭):姫路市 M様邸

兵庫県立大学名誉教授のご主人と、多趣味で植物が好きな奥様の2人暮らしの住宅の庭です。
二軒分の土地があり、一軒分がもともと庭として活用されていました。住宅の建築と合わせて30年以上前に庭も作られました。
庭は当時流行っていたコニファーガーデン。コニファーが枯れたり、強風で倒れたりして、ずいぶんなくなった状態からのスタートでした。もともと常緑のものが多く、季節による変化があまりない庭でした。
最初に依頼を頂いたのは、道路に面した小さなスペース。石積みで作られたスペースは笹と、オリーブが植えられていましたが、オリーブが枯れてしまった状態でした。オリーブを抜いて、笹も撤去。手入れに頻繁に入りにくい場所だったので、手入れは最小限ですむようにつくりました。リビングソイル研究所で提案する土のスペースの基本ですが、できる限りローメンテナンスで育てていけるようにすることがあります。
手入れをするのではなく、使う楽しむなどの時間を使得るようでいてほしいですし、まずはこういったスペースが有ってよかった。楽しめるという経験を持てる方が増えることが大切だと考えています。
お二人とも、趣味や関心の幅が広く、要望を伺いながら少しずつ進めています。(2019年1月現在進行中)少しずつ進めているので、伺う機会が多いのですが、実際によく外にでられる様になったというのと、すごく楽しんでいただいているのが伝わってきます。
もともとのコニファーガーデン時からご自身で作られたBBQ台やテーブルやベンチなどは活かしながら、少しずつ使いやすく、管理しやすいように作り直しています。

houzzでいただいたレビューから抜粋

プロジェクト以前の状態
家屋(170㎡)および庭(220㎡)は、丘陵地の南向き斜面にあり、日当たりは良い。建設当時(家屋1985年、庭1987年)、庭はコニファーを中心にした設計であったが、コニファーが順次枯れていったあとは、無秩序な状態だったため、庭を楽しめる状態ではなかった。
昨年(2017年)、家屋の外装工事・断熱工事を行った機会に、庭の改造をリビングソイル研究所に依頼した

・庭の土質改良(リビングソイル研究所の研究成果を利用して)
(その効果)
・雑草が圧倒的に減った
・土の保水性が向上し、散水量が圧倒的に減った
・植え込み部分をセクト化し、その間に回遊式通路を設置。
(その効果)
・回遊式なので、樹木や野草に近づいて観察できる
・雑草抜きなどの作業が容易になった

完成後の庭の使い方の変化
1)庭に里山がやってきた雰囲気に変わり、ほぼ毎日(以前は月に1回以下!)、庭を散策するようになった。また、来客を庭に案内したり、室内から庭を眺める機会が増えた。
2)山野草で構成されているので、季節ごとに順次芽吹きや花を楽しむようになり、生活に季節感を感じるようになった。
3)庭にやってくる鳥や虫(蝶やトンボ)が増えて、孫たちも楽しめるようになった。
4)元々あったバーベキュースペースの周辺の環境が改善され、バーベキューや庭でのイベントが増えた。







上記写真は施主さまご提供。
ビフォーの写真

2018年秋。手を加えた後の写真。

2019年春 ハナミズキと新しく加えたイペが咲いている。


初年度から巣箱をつけていたのですが、2019年は2回も営巣したそうです。
巣箱を取り付けているのはもともと植えてあったヒバ。
自宅を含め何件かに取り付けましたがはじめての営巣。



houzzというサイト上でレビューを頂いています。こちらも是非ごらんください。