土から、未来を考える。
human(人間)の語源をたどると、 humus(土、腐植土)に行き着きます。 土は、私たちを生かすすべての源です。 土の未来を考えることは、人や社会の未来を考えること。 リビングソイル研究所は、 プライベートな足元の庭から、 より広いまちのパブリックエリアにいたるまで、 さまざまな場面で土の価値と暮らしをつなぎ直し、 未来の環境をよくする種まきを続けています。
リビングソイル研究所のめざすもの
「植物や土の管理は、素人にはむずかしくて大変なもの」、そんなふうに思っていませんか?本質をとらえれば、土や植物とのつきあい方は本来とてもシンプル。土は、植物を植えることで保護されてコンディションが向上し、土がすこやかになれば植物もまた良く育つ、という相互関係にあります。そんな自然の摂理を知り、土や植物と上手につきあっていただける環境づくりをお手伝いするのが「土の専門家」である当所の役割です。日常的に土や植物に親しみ、愛でる人が増えれば、おのずとそのまなざしの向く先は、足元の小さな庭からまちの景観へ、そしてより大きな外の自然へと広がっていくでしょう。土から未来を考える人を、社会にひとりでも多く。そして、都市と自然をつなぐ循環を未来へと。それが当所が事業活動を通じて叶えたいビジョンです。
リビングソイル研究所・7つの約束リビングソイル研究所の事業領域
「土」を社会課題ととらえる当所の事業領域は、住まいというプライベート空間から、まちというパブリックエリアへ、さらに地域資源である野山の自然へと広がっています。そんな領域横断的な仕事を通じて、都市と自然をつなぐ循環をデザインすることが、私たちの願いです。
私たちのサービス
緑の環境設計と植栽
土の専門家として、駅や公園などの屋外公共空間か ら商業施設、学校、個人邸宅まで、さまざまな場面で、 地域の自然資源を取り入れた緑化空間を創出。まち の景観づくりと環境改善に寄与します。
詳しく見る地域自然資源の価値再発掘
地域自然資源の価値再発掘は現代社会では忘れられがちな「身近な自然」の価値に再び光を当てることを目指しています。里山に息づく植物を地域資源としてまちに生かして経済的循環を生み出し、人々が身近な自然の豊かさに気づくきっかけをつくるとともに、自然保全活動への市民の参画を促します。
詳しく見る公共空間の自然環境管理
人口減少の影響を受け、今後は手入れが行き届かな い公園などの公共空間が増えていくと予想されます。 リビングソイル研究所は管理業務を受託するだけで なく、自治体と組んで、公園設計や樹木管理、資源 循環にいたるまで公共の自然管理のあり方を見直し、 組織内に適切な管理スキルを持つ人材を増やします。
詳しく見るこんなことをお考えの方に
「これって、誰に相談すればいいんだろう?」とお困りでしたら、当所がお役に立てるかもしれません。ぜひお気軽にお問い合わせフォームからご相談ください。
お問い合わせこだわりの建築に合う庭をつくりたいとお考えの建築設計事務所や施工会社さま/緑あふれるお店をつくりたい商店主、商業施設さま/駅、公園などの景観づくりを手がけるランドスケープデザイナーさま/子どもの感性をはぐくむ校庭・園庭をつくりたい学校法人さま/子どもや若者に向けた農業・環境教育に関わる方/公園や街路樹管理をサポートできるパートナーをお探しの方/歳月とともに育っていく庭をつくりたい個人のお施主様
リビングソイル研究所 代表/土の専門家・植栽設計家 西山雄太プロフィール
兵庫県出身。 大学卒業後、食とからだの関係に対する興味がきっかけで、 農業や森林再生に関心を広げる。その後、複数回にわたるオー ストラリア長期滞在で、亜熱帯雨林の再生に挑む知人の活動 に触れ、自生種など風土に適した植栽を選ぶことの重要さを 知る。
また、認定オーガニック農家のみならず、あらゆる農家が自立した「個」として自身の農法や土づくりに工夫をこらし、お互いに学びを交換し合いながら切磋琢磨している姿勢に感銘を受ける。 帰国後、農業の現場から公園、家庭にいたるまで、「土」に対する基礎知識が培われないままに、イデオロギーめいた「〇〇農法」などのマニュアルばかりが飛び交う閉鎖的な現状に 危機感を抱き、社会課題としての「土」に取り組む専門家として、足元から未来を考えていこうと起業。
2014 年からは植 栽も手掛けるようになり、現在では土壌の管理診断から、公共の樹木管理、里山の植物を生かした庭のプランニングまで幅広く行っている。 共著に「農業技術の教科書」(農文協)がある。
リビングソイル研究所の歩み
- 2009年
- 農業分野での「土」に着目、地域の刈草、枝葉などの循環をすすめるための堆肥づくり開始。
- 2011年
- アグリイノベーション大学校講師に着任。
- 2012年
- 「リビングソイル研究所」設立。
土の扱い方にアプローチして植物の管理を支援する「土の専門家」として活動開始。
同年、国土交通省と堆肥化の取り組みスタート。 - 2014年
- 庭の植栽など、新しい環境をつくる仕事を開始。
- 2016年
- 「農業技術の教科書」(農文協)出版
近隣の里山から伐採した植物を、個人邸宅や商店・商業施設の植栽に生かすことで、 里山の環境保全と、新しい地域経済のサイクル構築の両立をめざす。 - 2019年
- 姫路市にて「公園レジリエンス」プロジェクトに参与。剪定の技術や、地域に開かれた公園にふさわしい 植栽計画立案などを実践ワークショップ型で実施。自治体職員の公園管理スキル向上をめざす。