未来に続く、公共空間のハード&ソフトを考える
人口減少の影響を受け、今後は手入れが行き届かない公園などの公共空間が増えていくと予想されます。そんな中、リビングソイル研究所は管理業務を自治体から受託することはもちろん、対処療法では解決できない課題については公園設計から見直すなど、これからの時代にふさわしい公共の自然管理のしくみを自治体の方々とともに作っていきます。
公共空間の自然空間管理の考え方
適切な樹木管理と資源循環の推進
リビングソイル研究所では、自治体から受託を受けて、公園などの公共空間において樹木剪定などの管理を行っています。しかしながら剪定だけでは課題解決につながらないケース(そもそもの樹種選択や植栽設計の不具合に由来も多発する中、自治体職員の方々と公共空間における緑のあり方を問い直し、課題意識を共有します。また、剪定や草刈りなどで発生する植物残さを堆肥化し、市中で循環再利用するしくみをつくります。
これからにふさわしい公園設計をサポート
生垣や塀で囲われ、外に対して「閉じた」公園は、樹木管理の手間が増すだけでなく、まちとのつながりを感じにくく、活発な人の出入りも失われがち。これからの時代は、手間とコストのかかる剪定で環境整備をするよりも、樹種選択や配置を適切に見直すことで、より緑の生育を促して、公園を都市の森のような憩いの場に変えていくような工夫が必要です。リビングソイル研究所では、この先の時代にふさわしい公園設計の基本形をつくることに加えて、使われていない公園を閉じるなど、未来につながる提案を行っていきます。
自治体内部の自然管理スキル向上をサポート
持続的な公園マネジメントのためには、自治体の組織内に自然管理スキルを持った人材を増やす必要があります。そこでリビングソイル研究所では職員の方々に向けて、樹種選びや剪定などの手入れ、土壌管理の技術更新を行います。そして公園部だけでなく街路樹やその他の緑を扱う部署に横串を差すような「緑の指針」をつくり、担当者や部署の垣根を超えてプロフェッショナルな連携が生まれるよう支援します。