なぜ市の公園改革に取り組むのか。

リビングソイル研究所の西山です。
弊社では現在兵庫県姫路市の公園の改革に姫路市公園部と共に取り組んでいます。
なぜ公園改革に取り組むかということを交えてまとめておこうと思います。

もともとリビングソイル研究所という形で仕事をしている理由は、日本全体的に自然資源としての土の扱い方に問題があり、それを変えていくことで、経済的(コスト減)にも景観的にも環境的にも好影響を与える事ができ、日本にとって大きな好影響を与える事ができることだと考えているからです。

そのため事業領域は農業や庭(造園)公共の場の設計施工、植物の樹勢回復から有機物資源のリサイクルなどに取り組んでいるのですが、一人ではできることに限界があります。

一方、自身が住む街(姫路市)を住んで感じること、小さい子どもたちがいて公園に連れて行ったり、街を歩いていて感じることは、やはり現状の都市部での自然との付き合い方がうまいとは言えず、居心地の良い外空間があまりに少ないと感じます。

公園・街路・その他の都市部の自然どれもが扱い方を変えればもっとコストを削減しながら、よりきれいで、その場所を使う人にとって気持ちいい空間に設えつつ、手入れも減らす事ができる。庭や大きな施設の設計や施工に関わっている中でよりそれを強く思います。

街への貢献にならないかと姫路駅前でボランティアプロジェクトをやったりもしていましたが、なかなかそれから次につながらなかったのですが、2020年に入ってから公園部からお誘いいただき、公園を変えていくのにアドバイスをしてほしいと依頼をいただきました。
プロジェクト1 https://livingsoil.jp/cases/242/
プロジェクト2 https://livingsoil.jp/cases/803/

一人でできることはたかが知れています。現場の人たちや公園部の人達皆さんにしっかりこの方向が良いというふうに思っていただければ、都市部の緑が変わっていくはずです。
1年ですぐに成果は出ないと思いますが、2年、3年と継続できれば日本の自治体で他にはない取り組みとして形を見せられるはずです。

姫路駅前のプロジェクトを2016年に始めたときにも同じことを考えていましたが、今も姫路市の強みやイメージを都市部で自然との共生がうまくできている自治体という認識につなげ、移住したい街と思われる街に変えていけるのではないかと考えています。

姫路市で3年かけて形を作り、それが他の自治体に真似をしたいと思われる先進的な取り組みにしていけるように、これまで培ってきた経験や技術を街に使って行きたいと思います。