街中のゴミを土に還る形にすること

2020年12月14日 リビングソイル研究所 資源循環型管理の講義

資源循環型都市管理について2020年12月13日姫路市公園部の皆さんが、リビングソイル研究所の退避施設の視察見学に来られましたこれから取り組んでいくことについて、実際にやっている取り組みを見たいということで、15名の方が来られました公園部の皆さんに加えて、ゴミの担当されている環境局の方も来られました

リビングソイル研究所では、自社で出した緑の廃棄物は全て堆肥化、炭化、チップ化、薪にするなどいずれかの手法ですべて次に繋がるような形を作っています。
ゴミとして捨てるとお金をかけて燃やされるだけです。
堆肥として生まれ変わらせてた別の場所の土壌改良に使う。
太めの枝は堆肥化するのが時間がかかるため無煙炭化器を使って炭にする。
その炭はまた現場の土壌改良で使用します。
チップにすることはあまりありませんが細い枝もいくつかはジッパーを使ってチップにすることもあります。
手間がかかるためほとんど実行していません。
最後に太すぎる幹の部分は薪として活用できる形にしています

小さな取り組みですが、少人数でやっている事業でもこういったことは可能です、これを行政がやっている大量の有機物を上手く循環させていくことができれば、今まではただのゴミとして燃やしていたものを資源として土地に返していくことができ、土地の機能が高まり、購入する資材が減り、いいことづくめ

そんな話をしたのですが、すぐに全てができるはずはないので一つずつです。現業の人達が何か出来そうな事を持って帰ってもらい取り組みを考えてもらい、モデル公園で実証する予定です。

公園の取り組みは自分1人でできることではありません

できるだけ多くの人ができる形を作り、少しずつ数年かけて形を作っていければいいなと思っています

いよいよ形づくり第一歩:緑の廃棄物計画(Green waste project)
ゴミとして捨てられている有機物の最も良いリサイクルの形を作るのは、オーストラリアにある緑の廃棄物という枠組みを作るのが一番理想的だと思います。

今は燃えるゴミ、プラスチックゴミ、その他資源ごみという枠組みになっています。
落ち葉などは燃えるゴミ。大きな枝などは粗大ごみの日に捨てられています。
これらのゴミはそのままではリサイクルすることはできません。

これらをリサイクルしようとすると、法律や条例などに引っかかる可能性もあります。
理想を言えばゴミの枠を一つ増やし、緑の廃棄物というような枠を作ります。

その枠のゴミは刈草や落ち葉、剪定枝などです。それらのゴミを、最初から分別して緑の廃棄物の日にゴミとして出せば、リサイクルは簡単になります。
その先には生ごみなどその他の有機物のリサイクルも可能になるかもしれません

ほとんどの有機物はリサイクルできますが、生ごみは匂いや虫の発生など少しハードルが高いので、緑の廃棄物がリサイクルされた次のステップとして用意しておくべきだと思っています。

これらのことを姫路市の行政の方々にお伝えし、できることを考えていただいているところです。
SDGsや、ESG投資、地球温暖化や環境問題など、社会の情勢が、この取組が必要なことを物語っています。
さらに土に還すこれらの取り組みは初期コストが低くすみます。
まずは姫路市で実現し、しっかり日本全体に取り組みを広げていければいいなと思います。
それぞれの土地で発生した有機物が還るような形が出来れば土の機能がそれぞれの場所で高まっていきます

姫路市の前にも国土交通省でも取り組みをしていただいていて、仮草を使った堆肥はもう既に6,7年の年月が経って現在も継続中です。その取り組みは行政の担当者の方が移動すれば移動した先でも展開されていきます。
ちゃんと原理原則に基づいた堆肥づくりであれば焼却コストよりも安く堆肥化することができます