以前お住まいの家で2018年頃から植栽と毎年の手入れに伺っていたのですが、昨年、新居を建てられて転居された際に、以前のお住まいで植えた植物の中から新居に合うものを移植し、不足分は新規に植栽させていただきました。
建築は積水ハウスで、最初から中庭は毎日窓から眺める空間になること、ご主人が夜に外に出て過ごされる時間が多いことを考慮し、建築計画の段階から植栽の配置や高さについて一緒に計画を進めました。
当初の計画では、タイルデッキが立ち上がり、土の高さは40~50センチ下になる予定でした。しかし、そのままでは樹木の幹から上しか見えず足元が見えないため、土の高さを上げ、タイルデッキを少し狭めて植栽空間を広くする提案を採用していただき、それに合わせた植栽計画を行いました。
この変更により、段差のある場合と比べて手入れがしやすくなり、より緑を身近に感じられる空間になったと思います。
表庭は細長いスペースであるため、できるだけコンパクトに収まる植物を中心に選定しました。こちらも平面的なデザインではなく斜面を作り、石と植物で土留めをしながら植栽を施しています。
以前の家ではクロガネモチの巨木やカシの生け垣があったため、手入れがその時よりも楽になるよう、高木になりにくい樹木を中心に選びました。
以前のお住まいから移植した植物は、紫陽花、ツリバナ、アガパンサス、クリスマスローズなどの小さめのものが中心です。引き渡し時期が夏だったため、移植作業は少し早めに準備を進めておきました。
場所:兵庫県姫路市
施工日:2023年9月
建築と外構:積水ハウス
植栽:リビングソイル研究所
約1年後の様子
1年と2ヶ月ごろ初回の手入れ