ものすごく広い敷地の庭があって、手入れが大変で悩まれていたNさま。
知り合ったきっかけは、米ギャラリー大手前でトークイベントをした際にその話を聞きに来てくださったことです。
実際に見に行ってみると、とても広い敷地に、かなりの数の樹木がバラバラ植えられていて、それぞれがバラバラ。生えてくる草は手で抜かれていました。
これだけ広くて、手入が行き届きにくい庭の場合、雑草のコントロールは難しく、地下茎で広がるタイプの雑草が数種類入っていたので完全にコントロールすることは難しくなります。
土の状態も30センチ以下は砕砂で固く締められていて樹木の根が入ることもできない状態でした。2015年頃から毎年手入れをしながら少しずつ作り直しています。
2019年に広い敷地の全体に一通り手を加えた状態になりました。既存のものはできる限りそのままに、使うのが難しかっったり、手入れが大変だったりするものは切ったり抜いたりしています。
敷地の広い空間は芝を張り、芝刈り機をセットで提案することで、これまでは手で抜いていた草を刈り取るだけで良くなったので相当手入れが楽になっています。
また、西日よけにアラカシの生け垣があるのですが、こちらも、刈り込みをやめ剪定バサミ1本で剪定しています。生け垣の刈り込みは毎年してもすぐに枝が飛び出してきます。アラカシのように生育の早い樹木は余計にそういう見た目になり、見た目も悪くなりますし、まっすぐのラインが崩れてまたすぐに切らないといけなくなります。
剪定バサミだけで剪定するだけで、初年度は状態を戻すのに時間がかかっていますが、今はアラカシ十数本を2〜3時間/年で終わるようになっています。
ケヤキなどの高木も剪定で少しずつサイズを調整することで大きく切り詰めて小さくする必要がないようにしています。
敷地が広く樹木も多いので、手入れフリーは無理ですが、以前の形よりやらなければならないことは大きく減らすことができています。
またこれまで全くならなかった梅や新しく植えたリンゴ(アルプス乙女)などの収穫もできるようになり、庭がちゃんと庭として機能するようになってきています。
2020年秋の手入れ。
全体の植栽も安定して定期的な手入れを続けています。2020年は数年前に植えたアルプス乙女(リンゴ)が大豊作でした。小さいけど味も美味しいリンゴで大量に分けていただきました。
芝や除草。散水などはお施主様が、植栽手入れや追いつかないところは補助的に手を加えています。
2021年7月
拾い庭全体的にさわり終わりました。年数回手入れに伺っていますが、維持管理の手間は随分減らしながら、見た目も綺麗に整ってきました。
最初から植えられていたミモザの収穫から始まり、春の芽吹き、桜の開花、梅の収穫など季節の変化が続いていきます。お施主様には芝刈りや一部除草などをやっていただきながら、手入れに入った際に手を加えていく形にしています。
玄関前のレンガ花壇が築45年で古くなり劣化したのをきっかけに大きなソテツを抜いて花壇を作り直し、植栽も新たにやり直しました。
山野草などの植物がお好きなので、ご自身で好きな植物を買っておいて頂いて、それを使って植えています。
今回の玄関前の植栽は広い庭に以前植えたアブラチャンとツリバナを使い、鉢でおいておられた山野草を植えたので、新規で買うことなく、現地調達で作り直しました。
2015年。初期の写真。
広い庭ですが、畑のスペース以外は日常雑務として草を抜くだけ。それもやってもやっても終わらない作業となっていました。